【日本代表25選手の通信簿】4人が「A」評価、唯一の「S」は? 最低の「C」だったのは...

国立競技場で3月21日に開催された北中米ワールドカップ・アジア2次予選第3節で、日本代表は北朝鮮代表と対戦。開始2分にMF田中碧が決めた先制点を守り切り、まさかのベスト8敗退に終わったアジアカップ以来の試合で、1-0の勝利を飾った。

5日後に行なわれるはずだった平壌でのアウェーゲーム(第4節)は、相手国の事情で前代未聞の中止に。森保ジャパンは22日に解散となっている。

想定外の事態で1試合のみとなってしまったこの3月シリーズに招集された25選手について、パフォーマンスを5段階(S、A、B、C、D)で評価した。

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【GK】
1前川黛也[評価]―
代表に定着してきたが、出場機会はなし。

12大迫敬介[評価]―
怪我が癒えて代表に復帰も、鈴木から先発の座を奪回できず。

23鈴木彩艶[評価]A
アジア杯では5試合でゼロだったクリーンシートを達成。最大のピンチで好セーブを披露した。

【PHOTO】日本代表の北朝鮮戦出場16選手&監督の採点・寸評。及第点を上回ったのは4人、最高点は決勝弾の田中碧
【DF】
2菅原由勢[評価]B
アジア杯で失った右SBのスタメンの座を取り戻す。守備は粘り強かったが、攻撃では最後の局面で精度を欠いた。

3谷口彰悟[評価]B
73分から5バック気味の3バックの中央に入る。難しい仕事を難なくこなす。

4板倉 滉[評価]B
冨安健洋は不在の最終ラインを統率。相手の10番を抑え込んだ。

14橋岡大樹[評価]B
右ウイングバックで途中投入。守備を期待されるも攻め上がりも積極的だった。

15町田浩樹[評価]B
前に出る守備で強さを見せる。後半のピンチでの対応は後手に回った。

16渡辺 剛[評価]―
出場なしで、アジア杯に続いて悔しい結果に終わる。

21伊藤洋輝[評価]A
左SBで先発し、課題の攻撃面で好印象を残す。前田とのコンビは良好で、守備でも綻びを見せなかった。

22長友佑都[評価]―
37歳の大ベテランがカタールW杯以来のサプライズ招集。出番はなかったが、ベンチからの声掛けなどでさすがの存在感を発揮した。

●毎熊晟矢[評価]―
アジア杯で序列を上げた右SBがまさかのベンチ外。
【MF】
5守田英正[評価]B
敵陣のボックス内に入ってチャンスを作り出すなど、アジア杯では消えていたらしさが戻りつつある。

6遠藤 航[評価]B
コンディションを考えてかベンチスタート。58分からボランチに入り、バタバタしていた試合を落ち着かせる。

7川村拓夢[評価]B
初出場で初得点をマークした元日のタイ戦に続く出場はならなかった。

8南野拓実[評価]B
狭いスペースでボールを引き出す動きはさすが。決定機を演出した堂安へのパスも秀逸だったが、モナコでのプレーに比べるとややおとなしく、Bに留めた。

10堂安 律[評価]A
43分に決定機を外したものの、攻撃に変化をつけるプレーや果敢なボール奪取を披露し、状態の良さを感じさせた。

13中村敬斗[評価]―
三笘薫が不在のなか、左サイドハーフのスタメンを前田に譲り、チャンスをもらえなかった。

17田中碧[評価]S
開始2分に決勝点を奪取。デュエルでの強さや豊富な運動量も圧巻で、特大のインパクトを残した。

20久保建英[評価]―
先発も予想されたが、出番なし。おそらく2戦目で出場するプランだったのだろう。

●相馬勇紀[評価]―
11月以来の代表復帰もメンバー外となった。

【FW】
9上田綺世[評価]C
ボールを収める動きは巧みだったが、シュートに持ち込めないシーンが散見。自慢の得点力を発揮できなかった。

11前田大然[評価]A
アジア杯のイラン戦に続いて左サイドで2戦連続スタメン。得意のプレスだけでなく、チャンスメークでも貢献した。

18浅野拓磨[評価]B
73分に送り出され、右サイドでプレー。ドリブルから前田へのラストパスで好機を作り出した。

19小川航基[評価]―
約4年3か月ぶりの2キャプ目を刻む。決定的な仕事をするには時間が短かすぎた。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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