香港富裕層が最も好む旅先は東京、年間で1680万円を費やす―金融機関調査

スタンダードチャータード銀行香港の調査によると、富裕な香港人の旅先として人気が最も高かったのは東京で、バンコク、台湾が続いたという。旅のために費やす費用は年間で平均約1680万円だった。

スタンダードチャータード銀行香港は21日、裕福な香港人を対象にした旅行関連の調査結果を発表した。旅先として人気が最も高かったのは東京で、バンコク、台湾が続いたという。

香港は、世界のあらゆる国と地域の中でも日本旅行の人気が特に高い土地だ。日本政府観光局(JNTO)によると、コロナウイルス感染症の発生前の2019年には延べ229万792人の香港人が来日した。同年の香港の人口は750万8000人だったので、乳幼児から高齢者までを含めて香港人の3.28人に1人が日本を訪れた計算になる。台湾人の4.73人に1人、韓国人の9.27人に1人と比べても、日本旅行をする香港人は目立って多い。

スタンダードチャータード銀行香港による調査対象になったのは、月収が8万香港ドル以上(約155万円)または投資可能資産が100万香港ドル(約1940万円)以上の香港人だった。うち投資可能資産が780万香港ドル(約1億5100万円)以上の特に富裕な層は、海外旅行に平均で年間8回以上出ており、費やす金額は年間87万香港ドル(約1680万円)だった。海外旅行に出かける回数は新型コロナウイルス感染症発生前より2割増加した。

旅先として人気が最も高かったのは東京で、バンコク、台湾が続いた。家族旅行を好む人は34%で、回答者の3分の1近くは一人旅を、4分の1近くはカップルあるいは夫婦での旅行を好むと回答した。また、回答者の84%が、搭乗手続きや空港でのVIPラウンジなどを優先的に使えることが、旅全体とって非常に重要だと考えていることも明らかになった。うち36%が航空会社のVIPラウンジなどを重視しており、搭乗手続きや搭乗が優先されることを重視する33%より多かった。(翻訳・編集/如月隼人)

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