日本能率協会(東京都港区)は、日本国内とアジア進出の優良工場を表彰する「2024年GOOD FACTORY(グッドファクトリー)賞」の表彰式を東京都内で開催した。
同賞は、工場の生産性や品質向上、改善活動など成果をあげたプロセスや成功要因、現場の知恵、意識改革などの取り組みを表彰。事例を広く紹介することで、製造業の体質強化と発展に寄与するのが目的。
12回目となる今年は、トヨタ自動車のベトナム生産会社、トヨタ・モーター・ベトナム(ハノイ市)が工場運営の総合的なレベルの高さを表彰する「ファクトリーマネジメント賞」を受賞。従業員全体に浸透した変化点に強く柔軟な車両工場を支える製造基盤強化術の活動が評価された。
また、東芝グループの東芝産業機器システム三重事業所(三重県朝日町)、リコーのリコー環境事業開発センター(静岡県御殿場市)もそれぞれファクトリーマネジメント賞に選ばれた。
同協会の中村正己会長は、「それぞれの工場の特性、特徴を参考にしていただきながら、日本のものづくりの力強さをさらに増していければと思う」とあいさつした。
受賞企業を代表してトヨタ自動車の中村好男生産本部副本部長は「(受賞は)仲間を信じて活動を推進し続けてくれたトヨタベトナム工場のメンバー全員にとってもこの上ない幸せである。今回の栄誉を励みに、これからも一層の研さんを重ねていくことをお約束する」と述べた。