オホーツク海の深海魚「ハナゲンゲ」展示 アクアマリンふくしま

展示しているハナゲンゲ(アクアマリンふくしま提供)

 福島県いわき市小名浜のアクアマリンふくしまは今月から、オホーツク海の水深150~400メートルの大陸棚に分布するといわれる魚「ハナゲンゲ」の展示を始めた。

 展示しているのは体長約50センチの2個体で、昨年12月に北海道羅臼沖の深海刺し網漁で混獲され、漁業者によって採取された。個体差はあるが、背側に4個以上の白色の模様があるのが特徴という。

 ゲンゲの仲間は冷水域の深海を代表する魚で、生きた姿を目にする機会は少なく、その生態は謎に包まれている。同館では2021年からシロゲンゲなどを展示していて「謎多きゲンゲ類の独特な姿形や行動から、故郷(深海)の多様性を感じてもらいたい」としている。

© 福島民友新聞株式会社