68日間の航海、大きな自信に 八水高実習船「青森丸」帰港

実習での経験を報告する四ツ役龍勝さん

 青森県立八戸水産高(中川伸吾校長)の実習船「青森丸」が19日、68日間の国際航海実習を終え、八戸港に帰港した。同港館鼻岸壁で帰港式が行われ、実習生が保護者らに成長した姿を見せた。

 実習に参加したのは、同校海洋生産科2年生27人と専攻科15人、乗組員17人、指導教官2人の計61人。1月12日に同港を出発し、ハワイ北西海域でマグロはえ縄漁業を16回行った。

 2月20日にはハワイ・ホノルル港に立ち寄り食料補給などをした後、今月14日には三崎港(神奈川県)に入港し、実習で漁獲したマグロ27トンを水揚げした。水揚げ金額は約1900万円。

 実習生は期間中、漁業実習のほかに航海当直や機関当直、漁業生物・海洋調査、漁具製作などに励んだ。

 帰港式では、中川校長が「役割を果たすことで船が動くことを実感したと思う。やり遂げたことを大きな自信にしてほしい」と激励。

 実習生代表の四ツ役龍勝さんは「学校生活が再スタートするが、水産高生として今まで以上に頑張りたい」と決意を新たにしていた。【全文】

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