ベイスターズ2024開幕スタメンはこれだ!今永昇太&バウアーの穴埋めが直近の課題【DeNAベイスターズ戦力分析2024】

DeNAベイスターズ戦力分析2024

打線はリーグ屈指の破壊力!今永昇太、バウアーの穴埋めが直近の課題

昨季は4月を首位通過と好スタートを切り、交流戦でも球団初の優勝。前半戦は阪神と激しい首位争いを展開したが後半戦に失速し、最後はAクラスをなんと確保するにとどまった横浜DeNAベイスターズ。最後の優勝は1998年と、12球団でもっとも頂点から遠ざかっているが、26年ぶりの優勝を目指すためには投手陣、特に先発陣の再整備が不可欠だ。昨季は最多勝に輝いた東克樹に今永昇太、トレバー・バウアーの3本柱がチームを牽引したが、今季はそのうち、今永とバウアーが退団。バウアーは開幕直前の今も所属先が決まっていないが、報道ではメジャー復帰を目指した浪人も覚悟していると言われ、チーム復帰の可能性は低いと言わざるを得ない。ということは、2人合わせて41先発、17勝、投球回278回2/3の“穴”を埋める必要が出てくる。

ローテの中心は東で確定。そこに昨季4勝の石田健大や大貫普一、濵口遥大、平良拳太郎、ソフトバンクから移籍の森唯斗、新外国人のアンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイらで先発ローテを組むことになりそうだが、やはり昨季と比較すると戦力ダウンは否めない。濵口遥大、平良拳太郎あたりは素質だけであればエースになれるだけに、チームのピンチを逆手にとって「覚醒」を期待したいところだ。

リリーフ陣は昨季来日1年目ながらチーム最多61試合に登板し、33ホールド、防御率1.66をマークしたJ.B.ウェンデルケンが中心となる。セットアッパーの伊勢大夢、クローザーの山﨑康晃がともに昨季はピリッとせず安定感に欠け、復調を期待したいところだが、先発陣が手薄になっただけにリリーフ陣への負担はさらに増すことも予想される。僅差の場面で安心してマウンドに送り込めるリリーバーが複数枚いれば、チームとしても大きな戦力となるはずだが、果たして……?

打撃陣に関しては、リーグ屈指の破壊力を誇る打線は今季も健在だ。打点王・牧秀悟、首位打者・宮﨑敏郎のコンビを筆頭に、佐野恵太、オースティンと他球団も羨む陣容が揃う。さらに、「ハマのギータ」こと3年目の梶原昂希、ルーキーながらキャンプから存在感を示す度会隆輝、石上泰輝など、若手の台頭も著しい。三浦大輔監督も1~9番まで誰を使うか、「うれしい悩み」が尽きない1年になりそうだ。

特に注目したいのが外野レギュラー争いと正遊撃手争い。外野は順当にいけば佐野恵太、桑原将志、関根大気で決まりだが、前述の梶原昂希、度会隆輝の2選手がここに食い込んでいけるのか。チームの新陳代謝を活性化させるためには、思い切った新戦力の起用もアリだろう。遊撃手争いはさらに混沌。林琢磨が一歩抜け出た感もあるが、前述のルーキー石上、ベテラン・大和、将来のスーパースター候補・森敬斗、中日で実績を持つ京田陽太と「レギュラー候補」がズラリと並ぶ。一方で「飛び抜けた存在」がいないのも事実。インパクトを残す活躍を見せれば、誰かが一気に定位置を奪取する可能性も高く、レギュラー争いはおそらく開幕後も続きそうな気配だ。

チーム全体を見ると「打高投低」が顕著な陣容なのがよくわかる。投手陣の奮起はもちろんだが、昨季以上に打線が投手陣を援護する必要も出てくるはず。新外国人やルーキーなど、「新戦力」に頼らざるを得ない状況とも言えるが、この課題をクリアできれば上位進出、優勝も決して不可能ではない。

DeNAベイスターズ2024開幕スタメンはこれだ!

DeNAベイスターズ打順/予想布陣/先発ローテション/リリーフ投手

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