中国、国家級新区の質の高い建設に注力

中国、国家級新区の質の高い建設に注力

 【新華社北京3月25日】中国国家発展改革委員会はこのほど、「国家級新区の質の高い建設を促進する行動計画」を発表した。国家級新区を質の高い発展のけん引地域、改革開放の新たな拠点、都市建設の新たな模範としていく。

 同委員会の担当者によると、国家級新区は国の重要な発展と改革開放に関する戦略的任務を担う総合機能的プラットフォームで、上海市の浦東新区や河北省の雄安新区、天津市の浜海新区、重慶市の両江新区、浙江省の舟山群島新区など全国に19カ所ある。国家級新区19カ所の2023年の域内総生産(GDP)は6兆2千億元(1元=約21円)に上り、全国の5%を占めた。

 計画は次に挙げる3方面について、複数の重点任務を明らかにした。

 国家級新区の科学技術力と産業競争力の強化では、科学技術イノベーション発信源としての役割の強化、地域をまたぐハイレベルなイノベーション連携の推進、1千億元規模の産業および主導産業の競争力の強化・向上、重点産業構図の最適化支援、スマート製造とデジタルトランスフォーメーション(DX)の秩序ある推進、中西部と東北部にある国家級新区の産業受け入れ能力と育成能力の引き上げ、中央企業(中央政府が管理する国有企業)と国家級新区のさらなる協力の奨励などを行う。

 有効需要の拡大では、重点プロジェクトのハイレベルな企画と建設、プロジェクト建設への行き届いたサービス、投資プロジェクトの革新的な方法による対応と誘致、特色ある消費の規模の拡大と質の向上、新たな消費業態の育成、港湾に面する開放プラットフォームとしての優位性のさらなる発揮、双方向・多角的な協力モデルと分野の刷新・開拓、対外交流・協力と展示ルートの拡大などに取り組む。

 国家級新区の重点分野の改革では、総合改革試行試験の着実な推進、より大きな改革自主権の付与、人材導入特別政策の実施、土地利用効率の引き上げ、資金の支援・保障の強化、都市の機能と質の向上・イノベーション措置の推進などを行う。

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