<レスリング>赤澤岳(サモア=日大OB)が3試合を勝ち抜き、オリンピック出場枠獲得…アフリカ&オセアニア予選

2024年パリ・オリンピックのアフリカ&オセアニア予選の男子フリースタイルは3月24日、エジプト・アレクサンドリアで行われ、65kg級に出場した赤澤岳(サモア=日大OB)は3試合を勝ち抜いて出場枠を獲得した。

▲オリンピック出場枠を獲得し、全身で喜びを表した赤澤岳(サモア)=UWWサイトより

赤澤は1回戦で今月のオール・アフリカ大会を制したオマール・モウラド(エジプト)をテクニカルスペリオリティで破り、2回戦も2023年オセアニア選手権61kg級優勝のミクロネシア選手をテクニカルスペリオリティで破った。

準決勝は、今月のアフリカ選手権6位のウォトナ・カナ・ウンドク(ギニアビサオ)に第1ピリオド、自滅で2点を先制されたものの、第2ピリオドに反撃。タックルから一気に押さえ込み、フォールを決めた。

赤澤は東京都出身で、現在33歳(6月に34歳)。剣道を経て中学進学を機にレスリングへ取り組み、3年生のときに全国中学生選手権で優勝。埼玉・花咲徳栄高校時代の2008年に同高初のインターハイ王者へ。進学した日大では、けがのため実績を残せなかったが、卒業後、ロシアへの単独修行を経てサモアへ移住。昨年12月に国籍変更が認められ、同国選手としてパリ・オリンピックを目指した。

サモアからのオリンピック出場は、2000年シドニー大会以来、24年ぶり。埼玉・花咲徳栄高校からの卒業生では初、日大からは2004年アテネ大会の井上謙二(現自衛隊監督)以来、20年ぶりのオリンピック代表となる。

▲あと1勝を目指し、ギニアビサオの選手と闘う赤澤=UWWサイトより

▲最後はがっちりと押さえ込んだ=UWWサイトより


男子フリースタイル

※決勝は実施せず。VSU=テクニカルスペリオリティ

【65kg級】赤澤岳(サモア=日大OB) 16選手出場
準決勝 ○[フォール、3:52=4-2]Ndoc, Wotna Cana(ギニアビサオ)
2回戦 ○[VSU、2:35=10-0]Asebias, Junjun(ミクロネシア)
1回戦 ○[VSU、2:37=10-0]Mourad, Omar Mohamed Amin Mahmoud(エジプト)

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