上沢直之が「譲渡条項」の行使でレイズ退団の可能性 地元紙報道

地元紙「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者によると、開幕ロースター入りを逃してマイナーキャンプ行きとなった上沢直之(レイズ)は、契約のなかに含まれていた「譲渡条項」を行使したようだ。通常のオプトアウトとは異なり、ただちにレイズ退団が確定するわけではなく、上沢をメジャーのロースターに入れることを希望する球団が現れた場合、レイズは上沢をメジャーのロースターに加えるかトレードするかを選択する。なお、獲得を希望する球団が現れなかった場合、上沢はレイズのマイナーに残留することになる。

レイズとのマイナー契約にオプトアウトの権利が含まれていることが報じられていた上沢だが、どうやら純粋なオプトアウト権ではなく、「assignment clause」または「upward mobility clause」と呼ばれる「譲渡条項」が契約に盛り込まれていたようだ。選手が「譲渡条項」を行使した場合、球団はほかの29球団に対してその選手が獲得可能であることを通達する。もし獲得を希望する球団が現れた場合、球団はその選手をメジャーのロースターに加えるかトレードするかを選択する。獲得を希望する球団が現れなかった場合、マイナー契約の状態が維持され、その選手はマイナーに残留することになる。

MLB公式サイトでレイズを担当するアダム・ベリー記者によると、現地時間3月23日の時点で、上沢、バーチ・スミス、ロブ・ブラントリーの3選手が「譲渡条項」を行使。ただし、現地時間3月24日の午後の時点では、この3選手がレイズのロースターに加わるのか、他球団へ移籍するのか、それともレイズのマイナーに残るのか、何も決まっていない状況だという。

現在30歳の上沢はポスティング制度を利用してレイズとマイナー契約。他球団からメジャー契約のオファーがあったことも報じられているが、投手育成に定評のあるレイズに入団することを優先し、マイナー契約を受け入れた。オープン戦では4試合(うち2先発)に登板して0勝1敗、防御率13.03、WHIP2.38と大苦戦。現地時間3月22日には開幕ロースター入りできないことが確定し、マイナーキャンプ行きを通達されていた。

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