中国自動車大手の吉利汽車控股、23年売上高は最高更新

中国自動車大手の吉利汽車控股、23年売上高は最高更新

中国自動車大手の浙江吉利控股集団とスウェーデン自動車大手のボルボ・カーズの合弁高級車ブランド「領克(Lynk&Co)」が、第3回中国・中東欧諸国博覧会に展示した欧州向け輸出車。(2023年5月16日撮影、寧波=新華社記者/黄宗治)

 【新華社香港3月25日】中国の自動車大手、吉利汽車控股がこのほど発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比21%増の1792億元(1元=約21円)で過去最高を更新し、純利益が51%増の53億800万元だった。

 23年の新車販売台数は168万7千台、うち新エネルギー車(NEV)は48万7千台、輸出は38%超増の27万4千台で、いずれも過去最多を記録した。

 粗利益は31%増の274億元、粗利益率は前年の14.1%から15.3%に上昇。製品構成の改善、コスト削減、スケールメリットが寄与した。

 スウェーデン自動車大手のボルボ・カーズとの合弁高級車ブランド「領克(Lynk&Co)」の販売は22%超増の22万台。電気自動車(EV)ブランド「極氪(ZEEKR)」の納車台数は65%増の11万9千台で、23年末までの累計納車台数が19万台を超えた。

 同社は23年末時点で、世界70カ国に533カ所の販売・サービス拠点を構え、欧州、アフリカ、中南米、中東、アジア太平洋地域で事業を展開している。「領克」は23年、アジア太平洋、中東地域などでの販売が2.5倍となり、今後は、東南アジア、中南米地域などへの進出を急ぐ方針。「極氪」も23年に本格的なグローバル展開を始め、欧州や中東地域などの市場に相次いで進出し、スウェーデンやオランダで第1陣の直営店をオープンした。

 24年に新エネ車への移行とスマート化を加速させ、年間販売が13%増の190万台、うち新エネ車が66%以上増加する目標を掲げている。

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