「日本への攻撃 可能性低下させる」 第3水陸連隊配備で防衛相 竹松駐屯地で式典 長崎・大村

髙田連隊長(右)に隊旗を手渡す木原防衛相=大村市、陸自竹松駐屯地

 陸上自衛隊竹松駐屯地(長崎県大村市富の原1丁目)に配備された第3水陸機動連隊の隊旗授与・新編記念式典が24日、同駐屯地であった。出席した木原稔防衛相は式典後の記者会見で、本県における自衛隊の部隊配備について「(日本への)武力攻撃の可能性を低下させる」と意義を述べた。
 第3連隊は陸自の離島防衛専門部隊「水陸機動団」の三つ目の連隊。今月21日に発足した。水機団は「日本版海兵隊」とも呼ばれ、占領された離島の奪還任務を担う。本部は佐世保市の相浦駐屯地。連隊新編により隊員数は団全体で3300人規模に増えた。
 今月は第3連隊のほか、対馬市の陸自対馬駐屯地に電子戦部隊を配備した。相次ぐ本県への部隊配備について、木原防衛相は「力による一方的な現状変更を許容しないというわが国の意思を示す」と強調した。
 また、水機団の連隊新編により、抑止力や対処力が強化され「災害派遣でも幅広い対応を迅速に行う能力が高まる」と指摘。さらなる連隊を新編する計画はないとして「今回整った新体制の練度を高めたい」と述べた。
 隊旗授与式では、木原防衛相が同連隊長兼竹松駐屯地司令の髙田剛一1等陸佐に隊旗を手渡した。続く新編記念式典で髙田連隊長は「強い責任を持ち実力の保持に日々精進する」と式辞。大石賢吾知事、園田裕史市長、本県選出国会議員らが祝辞を述べた。離島奪還を想定した訓練の公開もあった。

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