日本の年金をリニューアル?海外からは評判高い? iDeCo掛金70歳未満に延長のワケを専門家が解説

3月25日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、私的年金のiDecoについて意見を交わした。

年金とはいわば長生き保険なんです

厚生労働省はiDeCo(個人型確定拠出年金)に掛け金を出せる期間を現状の65歳未満から70歳未満に上げる。65〜69歳で働く人は2023年に52%に達していて、働きながら長く積み立てれば、将来の年金が増えやすくなる。iDeco は公的年金に上乗せする私的年金の一つで320万人程度が加入している。運用次第で老後の所得を増やせる。掛け金は所得税などの金額を計算する際に所得から差し引かれる。運用益は非課税で受け取る際の税優遇もある。2021年度に改正高年齢者雇用安定法が施行され、70歳までの就業機会の確保が事業主の努力義務となった。掛け金を長く積み立てることが出来れば、運用益は増えやすい。

寺島アナ「これは上念さん、どうご覧になりますか?」

上念「皆さん長生きするようになったので、年金でも想定していた平均寿命よりもだいぶ長くなって、いろんなものをリニューアルしないと持たないんですね。逆にいうとリニューアルすると持ちます。それで今リニューアルをやってるんです。日本の年金は海外から非常に評価高いんですよ」

寺島「あっ、高いんですね?」

上念「高いんですよ。海外よりも財政基盤ちゃんとしてるじゃんって、みんなから羨ましいとか言われるぐらいなんです。なんかマスコミがネガティブな宣伝をして、こんなもん貰えないから掛けないほうがいいんじゃないか、とか言うんですけど。これはある種の長生き保険なんですね。同世代の半分ぐらい亡くなったあと、残り半分が全部掛け金をもらえる制度だと思っていただければ分かりやすいと思います。その半分ぐらいが亡くなる年齢っていうのが平均寿命なんですけど、それが伸びているので調整しないと持たないよ、と言う話ですよね」

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