ロッキーズが正遊撃手トーバーと契約延長 最大8年8400万ドル

日本時間3月25日、ロッキーズが22歳の若き正遊撃手、エゼキエル・トーバーとの契約延長に合意したことが明らかになった。契約条件は7年6350万ドルであることが報じられており、2031年の球団オプション(年俸2050万ドル)が行使された場合、トーバーは8年8400万ドルを得ることができる。トーバーはこのまま順調にいけば、2028年シーズン終了後にFAとなる予定だったため、今回の契約延長はFAまでの5シーズンとFA後の2シーズン(または3シーズン)をカバーするものとなる。

ベネズエラ出身のトーバーはメジャー2年目の昨季、153試合に出場して打率.253、15本塁打、73打点、11盗塁、OPS.695を記録。「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドで打率.276、OPS.753をマークした一方、敵地では打率.229、OPS.635に終わった。また、166三振を喫した一方でわずか25四球とアプローチ面にも課題を残している。ただし、37二塁打は殿堂入りした名打者トッド・ヘルトンと並び、新人による球団タイ記録。さらに、遊撃の守備ではDRS+13、OAA+16と素晴らしい働きを見せ、ゴールドグラブ賞のファイナリストに選ばれた。

現時点ですでに遊撃手として球界トップクラスの守備力を有しており、今後打撃力が向上していけば、7年6350万ドル(最大8年8400万ドル)という契約はバーゲンになるだろう。2022年にはマイナーAA級とAAA級で合計71試合に出場して打率.319、14本塁打、49打点、17盗塁、OPS.927の好成績を残しており、打力向上のポテンシャルは秘めている。守備面で多大な貢献が計算できる以上、今回の長期契約が不良債権化する可能性は低いと思われる。

低迷が続くロッキーズだが、昨季ゴールドグラブ賞のファイナリストとなった正遊撃手トーバーに加え、正二塁手ブレンダン・ロジャースは2022年にゴールドグラブ賞を受賞。正三塁手ライアン・マクマーンもゴールドグラブ賞のファイナリストに3度選ばれている。主に一塁を守る見込みのクリス・ブライアントが故障なく実力を発揮すれば、非常に魅力的な内野陣が形成される。トーバーには内野のリーダーとしての期待も大きく、ロッキーズの今後を牽引していく存在となっていきそうだ。

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