『世界一受けたい』今年7月に発行される“新紙幣”に導入の世界初の技術とは?

古今東西の名物講師が登場し自ら“使える学問”を講義する『世界一受けたい授業 3時間拡大スペシャル』が3月23日に放送された。レギュラー放送最終回を迎え、これまで数多くの講義を行なってきた歴代名物先生がスタジオに登場。近年アップデートされた最新知識について講義を行った。

これまでに33回の番組出演を果たした、モノ作りを知り尽くしたスペシャリスト・中村智彦先生は、お札の作り方について解説。原料となるミツマタやアバカといった柔軟かつ繊維の強い植物を薬品と混ぜ合わせ、お札の元になるロール紙が作られると語った。さらに中村先生は、お札の原画やすかしを作っている工芸官についても言及。約30人しかいないという工芸官は、情報の漏えい防止や偽札製造に巻き込まれることを防ぐため、本名や経歴が秘密にされているそうだ。

そのほか、今年7月3日に発行される新紙幣についても解説がなされ、偽造防止のため世界で初めて3Dのホログラムが採用されていることなどが紹介された。お札を左右に傾けると、ホログラムの肖像の向きが変わり、立体的に見えるのだそうだ。そのほか、大きなアラビア数字の表記への変更や、触っただけでどのお札なのか判断しやすい斜線が配置されることなど、多様な人々にとって分かりやすいお札が作られることも明かされた。

調理科学のスペシャリストとして、番組に過去13回出演している佐藤秀美先生は、料理の常識をアップデート。これまですき焼きの肉をかたくさせると言われていた白滝が、実は肉をかたくさせていないと語った。白滝を作るときに使われる凝固剤に含まれるカルシウムは、動物の筋肉の収縮に関わっているので、肉をかたくすると言われてきたが、

近年では肉がかたくなるのは、加熱時間の長さが原因だと言われているそうだ。 そのほか、野菜ジュースと一緒にとることで、栄養の吸収率を約7倍もアップさせるとして、オリーブオイルを紹介。野菜に含まれるβカロテンやリコピン、ビタミンEなどには油に溶ける性質があるため、ジュース1杯に対して小さじ1杯ほどのオリーブオイルを溶かすとよいのだという。

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