【日経平均株価】日経平均は4万円台を回復。底堅いが、高値圏でのもみ合いも

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日経平均は4日続伸で史上最高値を連日更新

2024年3月22日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比72円77銭高の4万888円43銭となりました。4日続伸で史上最高値を連日で更新しました。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均、S&P500種株価指数、ナスダック総合株価指数の米主要3指標がそろって最高値を付けたことから日本株も伸びました。ハイテク株が買われたほか、。外国為替市場で円安・ドル高が進行したことから、自動車、機械など輸出関連株も買われました。中でもトヨタ自動車は上場来高値を連日で更新しました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。22日の米株式市場でダウ平均は前日比305ドル47セント安の3万9475ドル90セントで終えています。5営業日ぶりの反落です。ダウ平均は前日までの4日間で1000ドル以上上昇していました。足元で急騰していることから利益確定売りが出やすい局面でした。一方で、ナスダック総合株価指数は5日続伸しています。

日本株も若干過熱感があることから、持ち高調整の動きになるかもしれません。ただ、円安傾向ということもあり、輸出関連銘柄は買われる可能性もあります。ハイテク関連株も強いでしょう。今週は大きなイベントも少ないことから、個別銘柄を物色する一週になりそうです。

25日には日銀金融政策決定会合の議事要旨が発表されます。先週、日銀がマイナス金利政策を解除し17年ぶりの利上げに踏み切りました。市場へのインパクトはあったものの、海外の投資家の間ではすでに織り込み済み、さらに継続的な利上げが行われる可能性は低いとの見方が優勢です。こういったことから、利上げに踏み切った後も、当面は日米の金利差が縮まらないと見られ、円が売られ、ドルが買われています。

22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル=151円45~55銭で取引を終えています。先週末には一時、1ドル=151円80銭台まで円が売られました。1ドル=152円に到達すれば34年ぶりです。要人の口先介入をはじめ、為替介入への警戒感から値動きが激しくなることがあるので注意したいところです。

為替介入への警戒感から値動きが激しくなることがあるので注意したいところ。

25日線に下値をサポートされて反発

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は終値ベースで4万円を割ってしまったことに加え、ローソク足の実体が25日移動平均線まで下落していました。先週はここから回復できるかどうかが大きなポイントでした。

実際には週初18日(月)から大きな陽線となると、25日線から反発しました。翌19日も陽線となり、終値ベースで4万円台を回復。20日の春分の日の祝日明けの21日には窓をあけて上昇して寄り付くと、そのまま陽線となり、終値ベースで最高値を更新、さらに週末22日も最高値を更新し、終値ベースで4万円台を維持しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。25日移動平均線で押し目が入りきれいに上昇しています。直近の戻り高値だった3月7日の高値(4万472円)も更新しました。上目線で上昇について行きたいところです。若干過熱感が出ており、売られやすい局面ではありますが、25日線付近までの調整であれば押し目買いの好機と見ていいでしょう。

25日線付近までの調整であれば押し目買いの好機と見ていいでしょう。

参考資料

  • 日本経済新聞 日経平均株価

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