マンU、UEFAの“オーナー規定”継続によりピンチ…ニースの順位次第でEL不参加の可能性も

プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが、来シーズンのヨーリッパリーグ(EL)に出場できない可能性が浮上しているようだ。24日、イギリス紙『デイリー・スター』が伝えている。

ここまで28試合を消化したリーグ戦で15勝2分11敗を記録し、勝ち点「47」の6位につけているマンチェスター・ユナイテッド。EL出場圏内の5位トッテナムまでは6ポイント差となっており、チャンピオンズリーグ(CL)を含む欧州大会への出場権獲得に向け戦う同クラブだが、欧州サッカー連盟(UEFA)が制定している既存ルールの一部改定が行われなかったことにより、来季の欧州大会に出場できない可能性が浮上している。

以前から同一オーナー傘下のクラブが同じ欧州のコンペティションに参加することを禁止していたUEFA。今月初めに新たに制定したルールでも同様の内容は引き継がれており、マンチェスター・ユナイテッドの新たな共同オーナーとなったイギリスの多国籍化学企業『INEOS(イネオス)』が所有するニースの順位次第では、欧州大会への出場権が剥奪されてしまうという。

リヴァプールがカラバオ・カップ(EFLカップ)を制したことで、同クラブが5位以内でフィニッシュすると6位までがEL出場圏内となるため、マンチェスター・ユナイテッドは現在の順位を維持した場合でもEL出場権を獲得することとなる。しかし、ニースは所属するリーグ・アンでEL出場圏内の5位につけており、現在の順位のまま両クラブがEL出場権を手に入れた場合には、「国内選手権の最高位クラブ」というルールのもとでニースがEL出場権を獲得するようだ。なお、同様のルールは当然ながらCLとヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)にも適応される。

しかし、マンチェスター・ユナイテッドがFAカップを優勝してEL出場を決めると状況は変わり、一転してニースではなくマンチェスター・ユナイテッドがEL出場権を獲得する模様。また、両クラブが同じ順位でEL出場権を手に入れた場合にも、イングランドがUEFAの5年間の「アクセスリスト」のトップに位置しているため、マンチェスター・ユナイテッドに優先権が与えられることになるようだ。

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