NHKで『ガンダムSEED』特番放送 誕生の経緯や舞台裏を制作陣が明かす

TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』の特別番組『アニメが問う戦争と未来 〜ガンダムSEEDの20年〜』が、NHK総合で3月25日22時45分から放送される。

シリーズ最新作の劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開中の本作が誕生した経緯や舞台裏を、制作者たちが明かす。

監督の福田己津央、声優の田中理恵らが出演

『機動戦士ガンダムSEED』の特番に出演するのは、監督の福田己津央さんをはじめとする制作陣。

プロデューサーとして携わった宮河恭夫さんと竹田靑滋さん、チーフメカ作画監督の重田智さん、ラクス・クライン役の声優・田中理恵さん、シリーズの数々の主題歌を担当してきたT.M.Revolutionの西川貴教さん他。

2002年のTVアニメシリーズ放送直前にアメリカで同時多発テロが起きたことの影響や、報道出身のプロデューサーが「子どもたちに戦争のリアリティを伝えよう」と決意した理由。

また、「ガンダム」シリーズ史上初めて女性脚本家・両澤千晶さんをシリーズ構成に抜擢。両澤千晶さんが二児の母として、報復の連鎖の先にどんな未来を伝えようとしたのか。そうした思いも語られる。

NHKのXでは「戦争を描くアニメで何を伝えることができるのか」などの文言と共に、予告映像を公開。シリーズの主題歌を担当してきた西川貴教さんらが登場している。

放送から約20年の今も愛される「ガンダムSEED」シリーズ

『機動戦士ガンダムSEED』は、遺伝子調整がおこなわれた人類(コーディネイター)と、これまでの人類(ナチュラル)による戦争を軸にした作品。

コーディネイターである主人公のキラ・ヤマトと、彼の幼馴染みであるアスラン・ザラの苦悩と成長を描いている。

2002年〜2003年にかけて放送。続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が2004年〜2005年にかけて放送された。放送から約20年経った今でも多くのファンに愛され続ける人気作品である。

2024年1月26日には、完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開。公開から59日間で興行収入41億円、動員243万人の大ヒットを記録している。

この記録はすでに1982年公開の『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』(23億円)を超えており、劇場版「ガンダム」シリーズでの最高成績となる。

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