犬が『辛い』と感じている時の鳴き方5選 いつもと違う鳴き声の場合は要注意

犬の感情は鳴き方にもあらわれる

犬は表情や尻尾の動き、行動や仕草に感情があらわれやすい動物ですが、他にも犬の気持ちを知るための材料となるものがあります。それは犬の「鳴き方」です。

犬は「ワンワン」と吠える以外にも、感情によってさまざまな鳴き方をします。

飼い主は、愛犬の鳴き方によって愛犬が今どんな状態なのかを把握するようにし、異変があれば必要に応じた対応をしなくてはいけません。

犬が『辛い』と感じている時の鳴き方

ここからは、犬が「辛い」と感じている時の鳴き方をご紹介します。

もし愛犬がこれらの鳴き方をしていたら、原因を調べて対処するようにしましょう。

1.「クーン」とか細い声で鳴く

犬が「クーン」という子犬のような鳴き方をしている時は、「辛い、怖い、不安」という気持ちになっています。母犬や飼い主に助けを求めているサインなので、安心させてあげましょう。

特に思い当たる原因がないのに犬が鳴き続けている場合は、ストレスや体調不良の可能性がありますので、かかりつけの獣医師に相談してみてください。

2.「キャンキャンキャン」と甲高い声で鳴く

犬の「キャンキャンキャン」「ギャーン」という鳴き方は、突発的な痛みや強い恐怖を感じている時に発せられる叫び声のようなものです。飼い主に足を踏まれて驚いた時にも、このような声は聞かれるでしょう。

愛犬が突然甲高い声で鳴いた時は怪我をしている可能性があるので、愛犬の体をチェックしてください。痛がる素振りをしていたり、動かなくなってしまった時はすぐに動物病院へ行きましょう。

3.小さな声で「キュッ」っと鳴く

犬が「キュッ」っと小さく鳴き続ける時は、痛みを堪えて辛い思いをしているサインです。この鳴き方をする犬は、体の中に痛みがある場合が多いでしょう。

内臓系の病気にかかっている恐れがあるため、愛犬が「キュッ」っと鳴いていたらすぐに動物病院へ行って診察を受けてください。

4.「ワウワウワウ」と喋るように鳴く

愛犬が「ワウワウワウ!」などと喋るように鳴いている時は、飼い主に何か伝えようとしているかもしれません。

例えば、「お留守番が長くて辛かった」「おやつが貰えなくて辛かった」など、犬が何か文句を言っていることが考えられます。

愛犬がこのような鳴き方をする時は、嫌な思いをさせてしまったと謝ったほうがいいかもしれません。

5.「ワオーン!」と遠吠えをする

お留守番をしている時など、寂しくて辛くなると「ワオーン!」と遠吠えをする犬がいます。寂しがりやな犬にとって、お留守番はとても辛く悲しい出来事なのです。

あまりに遠吠えが酷い場合は、愛犬の辛さやストレスを緩和するためにも、お留守番に慣れる練習をしたほうが良いかもしれません。

まとめ

犬が『辛い』と感じている時にする鳴き方をご紹介しました。

普段から愛犬がどんな時にどんな風に鳴くのか知っていれば、異変があった時にすぐに気づくことができます。もし愛犬が痛みからくる辛さで鳴いていそうな時は、すぐに動物病院へ行くようにしましょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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