先生サヨナラ「思い出忘れず歩んでいく」 公立校で離任式・辞任式 鹿児島

子どもたちが作る花のアーチをくぐり、送り出される離任の教職員ら=25日午前、鹿児島市の谷山小学校

 鹿児島県内のほとんどの公立学校で25日、修了式があった。教職員の離任式・辞任式を併せて開く学校も多く、転任や退職する先生たちへ教え子らが温かい拍手を贈り別れを惜しんだ。

 鹿児島市の谷山小学校(912人)は教職員73人のうち21人が異動や退職を迎えた。2年を過ごした松岡高史教頭(49)は南さつま市教育委員会へ転任。あいさつでは「勉強も運動も頑張っている皆さんが大好き。ますます立派な学校になることを期待している」と呼びかけた。

 児童代表の5年生は「時に厳しく、時に優しく、大切なことを教えてもらった。先生方との楽しい思い出を忘れず、これからも歩んでいく」と感謝。会場の体育館には22日に卒業式を済ませた6年生も顔をそろえた。式の後に児童が花道を作り、先生たちを送り出した。

 県教委によると、今春は287人が退職し、2783人が異動する。

児童代表の感謝の言葉を聞く離任の教職員ら=25日午前、鹿児島市の谷山小学校

© 株式会社南日本新聞社