ビニャーレス、ギヤボックスのトラブルにより最終周で表彰台失う「それでも勝てそうな気がしていた」/第2戦ポルトガルGP

 3月24日、2024MotoGP第2戦ポルトガルGPの決勝レースがアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われた。トップ争いを繰り広げていたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)に最終ラップで悲劇が襲い、リタイアで終える結果となった。

 土曜日に行われたスプリントでは今季初の勝利を挙げ、ウイークを通して好調さを維持していた。決勝レースでは2番手スタートから、少し集団に飲まれて1コーナーを4番手で進入していくが、ドゥカティ・レノボ・チームのフランセスコ・バニャイアとエネア・バスティアニーニを交わして2番手に浮上。

 その後もバスティアニーニとの差を広げて振り切ると、10周目にはファステストをマークしてトップのホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)に食らいついていく。その後、マルティンとのギャップは少しずつ広がりつつあったが、終盤には約0.6秒ほどに縮まっていた。

トップ争い/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP 決勝

 2番手をキープしながら徐々に前とのギャップを埋めていたビニャーレスだが、最終ラップの1コーナーでややコースから外れてそのまま転倒。ギヤボックスの問題が発生していたようで、チェッカーまで1周足らずというところで痛恨のリタイアとなってしまった。レースを通して好調なポテンシャルを維持させていただけに、悔しさが残る締めくくりとなった。

■マーベリック・ビニャーレス(決勝:リタイア)
「6周目からギヤボックスの調子が悪いのがわかった。5速と6速に入れる際に多くの問題があり、ストレートでかなりタイムをロスしていた。それでも勝てそうな気がしていた」

「技術的な問題に関しては残念だ。ダウンヒルでギヤボックスが壊れたのはラッキー(不幸中の幸い)だったけれど。おそらく僕はホルヘ(・マルティン)と戦っていたか、彼を追い詰めていたと思うよ。いずれにせよ、100パーセントの力を出し切れたと思うので満足している」

「今週末は大きな一歩を踏み出すことができた。スピードを取り戻し、RS-GP24が勝てることを証明できた。これからオースティン(アメリカズGP)に向かうが、ここは僕の好きなコースで、これまで以上にモチベーションを高めて臨みたい」

マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP 決勝
マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)/2024MotoGP第2戦ポルトガルGP 決勝

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