高松港の「特定港湾」指定受け入れへ 香川県知事が表明 国が防衛力強化で整備

防衛力の強化を目的にした国の「特定利用空港・港湾」について、香川県の池田知事は、高松港の指定を受け入れることを表明しました。

(香川県/池田豊人 知事)
「これから民生利用をしていく際に、何か犠牲になる、今と比べて犠牲になっていくというようなことはないと思う」

3月21日に行われた国による3回目の説明会で、池田知事は「県として、全ての疑問が解消された」として25日に受け入れを表明し、国に26日、回答するとしました。

「特定利用空港・港湾」は、有事に備えて自衛隊や海上保安庁が平時から訓練などに円滑に利用できるようにするもので、香川県は2023年10月以降、国から説明を受けていました。

高松港の「特定利用港湾」指定を巡っては、市民団体が軍事利用に反対する署名を県に提出していました。

池田知事は「指定をもって攻撃対象になるなどの危険性が増すことはない」とし、県民にしっかりと説明していく考えを示しました。

指定を受け入れる理由について、池田知事は、国の安全保障の一助になること、災害発生時の物資の搬送が円滑化すると見込まれることなどを挙げました。

また、国からは地理的に利便性が高いことや善通寺市に自衛隊の部隊があることなどが、高松港が指定された理由として説明されたということです。

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