「魚に優しい釣り針」45歳社長が開発 「琵琶湖の宝石に最高」

釣り針を付けたルアーとドイツで学んだ釣りの教科書を持つ丹羽さん(大津市中央4丁目)

 千葉県在住の釣り針製造会社社長、丹羽伸治さん(45)が、「琵琶湖の宝石」と呼ばれるビワマスをはじめ魚に優しい釣り針を開発した。大津市中央4丁目のカフェ「フジタニ洋品店」で15、16日の2日間、展示販売会を催した。

 丹羽さんは3歳のころから釣りを始め、大学生の時にはルアーを自作して販売していた。釣り好きが高じてドイツへ移住し、釣りの国家資格を取得。「食べるためでなく、釣りを楽しむことを目的に約7、8割の釣り人はキャッチアンドリリースをしている。魚にダメージを与えにくい道具が必要」と考えるようになった。2016年に帰国して、魚を傷つけにくい釣り針の開発に取り組み、会社を立ち上げた。

 完成したのはルアーに付ける釣り針で、通常三つまたになっている針先を一つにしている。そのことで口以外の箇所を傷つける可能性が低くなるという。

 幼なじみが結婚を機に滋賀へ転居したことで琵琶湖で釣りをする回数が増えた。湖魚の中では「ビワマスに最高の針」と自負する。今後はビワコオオナマズに対応した釣り針を開発する予定という。

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