小林製薬、「紅麹」関連製品を自主回収...健康被害のおそれで 「紅麹」原料の供給先でも自主回収へ

小林製薬は、同社の「紅麹」の成分を含む健康食品の摂取に、健康被害の恐れがあるとして、「紅麹」関連製品の自主回収を発表した。2024年3月22日に明らかになった。

また、同社の「紅麹」は食品メーカー約50社に供給しているといい、各社でも製品の自主回収が相次いでいる。

食品メーカーなど約50社に「紅麹」原料を供給

「紅麹」とは、コメなどの穀類に紅麹菌を繁殖させてつくられたもの。食品の着色料として使われている。

小林製薬の発表によると、同社の販売する、機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人において、腎疾患等が発生したとの報告を受けたという。

これを受けて、この製品や、それに使用している紅麹原料(自社製造)の成分分析を行った結果、一部の紅麹原料に、同社の意図しない成分が含まれている可能性が判明したという。

そのうえで、現時点では「この成分の特定や本製品の腎疾患等との関連性の有無の確定には至っておりません」としている。また、健康被害が拡大することを防ぐための予防的措置として、紅麹関連製品を自主回収する、と説明している。

具体的には、「紅麹コレステヘルプ」「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼ さらさら粒GOLD」が対象商品となる。

また、報道によると、小林製薬は「紅麹」原料を食品メーカーなど約50社に供給しているといい、小林製薬の「紅麹」の供給を受けていた企業でも、製品の自主回収が進む。

宝酒造は3月23日、「松竹梅白壁蔵『澪』PREMIUM(ROSE)」の自主回収を発表した。食品メーカーの紀文は24日、「国産いか使用いか塩辛」「いか塩辛 3P」を自主回収すると発表している。

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