ロビーニョ氏とD・アウヴェスの性加害での懲役判決を受け…ブラジルサッカー連盟が声明を発表

ブラジルサッカー連盟(CBF)は23日、元ブラジル代表FWロビーニョ氏とDFダニエウ・アウヴェスの性加害での有罪判決を受け声明を発表した。

ロビーニョ氏はミラン在籍時の2013年、ナイトクラブで5人の男とともに当時22歳のアルバニア人女性を強姦したとして、2022年1月にイタリアの最高裁判所がこれまでの判決と同様に同氏に対して有罪を宣告。イタリア側の要請を受けたブラジル高等裁判所は現地時間20日、ロビーニョ氏に対して懲役9年の刑を言い渡した。いまだ現役選手であるD・アウヴェスをめぐっても、2022年12月30日から31日の夜にかけて、バルセロナのナイトクラブで女性を強姦した容疑で服役中の身となっていたが、先月にバルセロナ控訴裁判所が判決を発表。懲役4年6カ月月が言い渡された。

元ブラジル代表選手の相次ぐ性加害を受け、CBFは声明を発表。「ロビーニョとダニエウ・アウヴェスに下された決定的な判決によって、ブラジルサッカー界で最も有害な章のひとつに終止符が打たれた」と述べつつ、「この2つの事件は、わが国最大の文化的アイコンのひとつであるサッカー・ブラジル代表チームのスター選手たちをめぐるもので、有罪判決を受けた2人の当事者だけで終わらせるわけにはいかない」と一連の事件の重大性を強調した。

また、「CBF、その全役員、そしてブラジル代表チームのコーチングスタッフは、元選手による2つの犯罪の残忍な被害者たちとの連帯を表明する」と意思を表示。「ブラジルの選手たちがピッチで着る黄色いシャツは、単なるユニフォームではない。ブラジルにとってサッカーが単なるスポーツではないように。そこに代表される国全体の感情や価値観を守るのは、それを着る者たちにかかっている」と代表選手への自覚を促しながら、「スポーツ選手がこのような倒錯行為を平気で行い、スポーツを通じて達成したことが何らかの形で罰を免れると信じていることは恥ずべきことだ」と厳しく批判した。

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