イブラヒモヴィッチ氏、アーセナルが関心を示すストライカーを“横取り”?

写真:様々な面で影響力を発揮するイブラヒモヴィッチ氏 ©Getty Images

アーセナルは夏の移籍マーケットでスポルティングに所属するスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュに関心を示している。しかしイギリス『デイリーミラー』電子版によると、ズラタン・イブラヒモヴィッチ氏によってその可能性が潰えるかもしれないという。

アーセナルはかねてからストライカーの獲得を目指しており、ブレントフォードのイングランド代表FWアイヴァン・トニーなどが獲得候補に挙がっている。一方、ギェケレシュは今シーズンのスポルティングで公式戦通算39試合36ゴールという抜群の成績を残しており、アーセナルが強い関心を示しているという。

しかし、その対抗馬となり得るのが、フランス代表FWオリヴィエ・ジルーの後継者を探しているミランだという。ミランでは昨年12月、イブラヒモヴィッチ氏がシニアアドバイザーに就任し、クラブを様々な側面からサポートする役割を担っている。

そして、スウェーデン代表FWのギェケレシュにとってイブラヒモヴィッチ氏はアイドル的存在であり、ミランとしてはギェケレシュ獲得の切り札としてイブラヒモヴィッチ氏を活用したいと考えているという。

『デイリーミラー』電子版によると、アーセナルとイブラヒモヴィッチ氏にはある“因縁”がある。現役時代のキャリア初期、イブラヒモヴィッチ氏はアーセナルに加入寸前までいったことがあるという。イブラヒモヴィッチ氏の過去のインタビューによると、「若い頃に多くのクラブから興味を持たれ、そのうちの一つがアーセナルだった」という。当時のアーセナルにはデニス・ベルカンプやティエリ・アンリ、パトリック・ヴィエラといったビッグネームがそろっており、若い頃のイブラヒモヴィッチ氏も「これはビッグだ」と思ったという。

しかしその後、アーセン・ヴェンゲル監督(当時)のオフィスに呼ばれ、そこで「背番号9のユニフォームを着て、2週間のトライアルを受けてほしい」と言われたことで状況が一変。「トライアルは受けない。俺を欲しいのか、欲しくないのか、それだけだ」と告げてアーセナル加入は破談になったという。

その両者が、時を経てギェケレシュを巡る争奪戦を繰り広げることに。もちろん他のクラブも今後、獲得に乗り出すだろうが、果たしてどのような結末を迎えるのか。

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