松山・湯山産タケノコ初競り高値に 生育遅れ出荷少なく

湯山地区特産のタケノコの初競り=25日午後、松山市溝辺町

 愛媛県松山市湯山地区特産のタケノコの初競りが25日、同市溝辺町のJA松山市臨時市場であった。今年は表年に当たるが気象条件が悪く、前年の1割に満たない約57キロの出荷にとどまった。貴重な春の味覚を手に入れようと市場関係者らが競い合い、高値が付いた。

 JA松山市によると、今シーズンはタケノコの芽ができる9~10月の少雨で生育が遅れた。4月に入ってからは例年並みの収穫を見込み、下旬まで最盛期が続く。競りと加工を合わせて105トンほどが売りに出されるという。出荷が安定する4月初旬には松山市を中心としたスーパーなどで購入できる。

湯山地区特産のタケノコの初競り=25日午後、松山市溝辺町

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