京都タワーが初の命名権契約 4月から「ニデック京都タワー」に、地元貢献・企業姿勢に共感

京都タワー(京都市下京区)を運営する京阪ホテルズ&リゾーツとモーター大手のニデックは2024年3月19日、ネーミングライツ(命名権)契約を結んだと発表した。京都タワーは4月1日から「ニデック京都タワー」として営業する。なぜニデックが選ばれたのか。運営会社に経緯を聞いた。

「2030年度以降の将来を見据えて、再整備について検討を深化」

京都タワーは1964年12月に開業。京都の街を照らす灯台をモチーフとした印象的な塔体と京都駅前に位置する立地の良さから京都のランドマークとして長年親しまれてきた。

京阪グループ長期経営戦略では、京都タワーについて、2030年度以降の将来を見据えて、再整備について検討を深化していくとしている。今回の発表では、将来の再整備を前に京都タワーを盛り上げるため、「ニデック株式会社と京阪グループ双方のブランドイメージ向上を図って参ります」としている。

ニデック主催のイベントも開かれる

京阪グループが命名権契約を結ぶのは今回が初めて。京阪ホテルズ&リゾーツ広報担当者によると、ニデックと命名権契約について協議する機会があり、契約締結に至ったという。京阪とニデックのどちらが協議を持ち掛けたかは明らかにしなかった。契約期間は29年3月31日までの5年間。契約料は非公表。契約締結の経緯を次のように説明した。

「国際観光都市・京都の玄関口に位置する施設として、ニデックさまの京都の企業として地元に貢献をしつつ、『世界中の人々が集まって様々な花を咲かせる大樹のような、真のグローバル企業の姿を目指す』という姿勢に共感し、『京都を盛り上げ、地元に貢献していきたい』との双方の思いが一致したため、ネーミングライツの導入、契約が実現いたしました」

今後、ニデック主催のイベントが京都タワーで開かれる予定で、時期や内容は今後詰める。京阪ホテルズ&リゾーツの広報担当者は「イベントへの協力などを通じて、さらなる集客につなげ、地元・京都を盛り上げていくことを目指します」と話していた。

京阪側が企画・主催するイベントは、これまで通り行われる。

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