30代の平均年収
まずは、30代における平均年収を見てみましょう。
国税庁長官官房企画課の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、30代の平均年収は、表1の通りです。
表1
※国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
表1はあくまでも平均値であり、職種や業態によっても、給与には大きな差があります。
とくに、資格や高い専門性が必要な職種は年収が高い傾向にあるため、目安として参考にしてください。
今回のケースである35歳で年収400万円は、男性であれば平均値を下回っており、女性であれば平均値よりも高いことが分かります。
ただし、年収はあくまでも目安にしかなりません。
世帯構成やライフスタイルによっても、必要なお金は変わります。
今の年収で足りないと感じる場合には、収入アップを目指すか、支出を減らす工夫が必要でしょう。
30代で年収をアップさせる方法
「年収が平均値よりも少ない」「生活費が家計を圧迫している」といった場合は、年収を増やす必要があります。
__・昇格を目指す
・転職や部署を移動する
・副業をする__
年収を増やすには、上記のようにいくつかの方法があります。
一方で、今回のように業績が認められて昇給した場合には、今の職場で年収アップを目指すほうがよいでしょう。
また会社によっては、勤続年数に応じて年収が高くなるところもあります。さらに上の役職に就くことで、より年収アップが期待できるでしょう。
業績を出しても、評価・年収アップにつながる機会は限られています。
業績やスキルがしっかりと評価される職場であれば、昇進も目指しやすいかもしれません。
どの方法にせよ、まずは自分に適した年収を把握することが大切です。
今後起こりうるライフイベントや、老後の生活を考慮したうえで、どれくらいの年収があればよいのかを計算してみましょう。
そして、年収の目標額を達成できる方法を選択する必要があります。
30代の平均年収は425万~462万円ほど
30代の平均給与は、男女の合計で425万〜462万円ほどであることが分かりました。
今回の35歳で年収400万円のケースは、平均値を下回る結果となっています。
ただし年収は、職種や会社、性別によっても変動があります。
年収アップの方法はいくつかありますが、業績が認められると、給与がアップするような職場であれば、今の会社で昇進や昇給を目指すほうがよいかもしれません。
今後のライフプランや現在の支出などを総合的に判断して、収入がどれくらい必要なのかを把握することが大切です。
出典
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-(第14図)年齢階層別の平均給与(21ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー