女王シフィオンテク、苦戦しながらも逆転勝ちで16強入り「もっと集中しなければ」[マイアミ・オープン]

シフィオンテクが2度目のサンシャイン・ダブルに一歩前進

現地3月24日、女子ツアー「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/WTA1000)シングルス3回戦が行われ、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)が、第26シードのリンダ・ノスコバ(チェコ/同31位)を6-7(7)、6-4、6-4の逆転で下し、ベスト16入りを果たした。

22歳のシフィオンテクは、今季は男女国別対抗戦「ユナイテッドカップ」でポーランドの優勝に貢献。2月のWTA1000ドーハと前週行われたWTA1000インディアンウェルズを制しており、2年ぶり3度目の本戦出場となった今大会でツアー通算20勝目を狙う。

初戦となった2回戦では、カミラ・ジョルジ(イタリア/同108位)に6-1、6-1と完勝。迎えた3回戦では、全豪オープンで6-3、3-6、4-6の逆転負けを喫したものの、WTA1000インディアンウェルズで6-4、6-0と雪辱を果たしたノスコバとの対戦となった。

第1セット、シフィオンテクは先にブレークするもリードを守り切れない。タイブレークでも互いにミニブレークをし、接戦の末に6-7(7)でセットを失った。このセットだけでシフィオンテクのアンフォーストエラーは21本を数え、あとがなくなってしまう。

それでも第2セットでは第1、第5ゲームと先に2ブレークアップに。5-1とリードを広げると、追い上げるノスコバを振り切って6-4でセットを奪い返す。最終セットも第5ゲームでリードするもサービング・フォー・ザ・マッチとなった5-4では0-40に。ピンチを迎えたが、サーブでしっかりプレッシャーをかけてウィナーを奪って6-4と白星をもぎ取った。

苦しみながらもベスト16入りを果たしたシフィオンテクは、「この試合からは経験を得て、もっと集中しなければいけないことがわかった。コンディション、新しいボールになれるのは簡単だと思っていたが、トリッキーだった」と振り返る。

5-4出迎えたサービング・フォー・ザ・マッチでのピンチでは、陣営から声がかかったようで「かなりいいコーチングを受けた。今では当たり前だけど、あの時はそう思えなかった」と冷静に。「頭が混乱しているときに集中すべきことを教えてくれた。寄り添えるものがあって本当に助かった」とその後の5連続ポイントにつながったとした。

前週のWTA1000インディアンウェルズを制し、今大会も優勝すれば、女子では1996年のシュテフィ・グラフ氏以来2人目となる2度目のサンシャイン・ダブルを達成するシフィオンテク。4回戦では第14シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(同16位)と対戦する。

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