主軸シェングン離脱後も好調を維持…8連勝を飾ったロケッツがプレーイン争いへ参戦

レギュラーシーズンも終盤に入り、プレーオフとプレーイン・トーナメントのスポット争いが激化するなか、ヒューストン・ロケッツが怒濤の8連勝を飾った。

直近3シーズン連続でプレーオフから遠ざかっているロケッツが8連勝を飾ったのは、2019年11月以来初のこと。3月24日(現地時間23日、日付は以下同)のユタ・ジャズ戦ではジェイレン・グリーンがゲームハイの41得点に4リバウンド4アシスト、フレッド・バンブリートが34得点7アシスト2スティールと爆発し、147-119で勝利を飾っている。

ここ11戦でリーグベストの10勝1敗を誇るロケッツは、その期間にオフェンシブ・レーティングでリーグ2位(121.5)、ディフェンシブ・レーティングでも同8位(110.5)につけており、ネット・レーティングで堂々リーグ3位の+11.0をマーク。

チームトップの平均21.1得点9.3リバウンドに5.0アシスト1.2スティールを残していたアルペレン・シェングンがケガで離脱しながら、驚異的な追い上げを見せていると言っていい。

なかでもキャリア3年目のグリーンは3月に入って平均27.8得点5.7リバウンド3.5アシストにフィールドゴール成功率51.4パーセント、3ポイントシュート成功率41.7パーセントと絶好調。

25日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦を落としたことで、ウェスタン・カンファレンス10位のゴールデンステイト・ウォリアーズ(36勝34敗)と11位のロケッツ(35勝35敗)のゲーム差は1.0まで縮まった。

さらにゲーム差を縮めていきたいロケッツだが、次戦のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で先発フォワードを失うこととなった。ジャズ戦の第2クォーター序盤にジャバリ・スミスJr.(ロケッツ)とクリス・ダン(ジャズ)が小競り合いを起こしたことで、NBAは25日に処分を発表。ダンへ2試合、スミスJr.へ1試合の出場停止処分が科された。

シェングンの離脱後、ロケッツはバンブリート、グリーン、アメン・トンプソン、ディロン・ブルックス、スミスJr.で先発陣を形成して無傷の6連勝を飾っていただけに、26日のブレイザーズ戦で連勝が途切れるかもしれない。

だがイメ・ユドーカHC(ヘッドコーチ)の下、ロケッツがウォリアーズを抜いてウェスト10位まで順位を上げてプレーイン参戦となれば、大きなサプライズとなるに違いない。

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