「エンドウの躍進はリバプールに革命をもたらした」遠藤航の獲得は歴史的成功!現地メディアが大絶賛「彼を外すのは難しい」「他と選手と違うのは...」

リバプールの遠藤航は、昨夏の加入時はイングランドではほぼ無名だったにもかかわらず、プレミアリーグ1年目で大ブレイク。アンカーのポジションを不動のものにしている。

そんななか、現地メディア『G3 Football』は「遠藤の躍進はリバプールの移籍戦略に革命をもたらす」と題した記事を掲載。次のように伝えている。

「タイトルに挑戦するリバプールの中盤は、この1年で目覚ましい変化を遂げた。わずか10か月前、チームは7シーズンぶりにトップ4の座を確保できなかった。しかし今、エンドウの加入により、リバプールの移籍戦略は革新的な方向に舵を切ったように見える」

同メディアは「エンドウがシュトゥットガルトから1600万ポンドでチームに加入したとき、多くの人は何を期待すべきか不安を抱いていた。30歳のMFは比較的無名で、値段も控えめだった。一部の懐疑論者は、彼はジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョがサウジアラビアリーグに去ったことで空いた穴を埋めるための一時的な解決策に過ぎないと信じていた」と綴り、こう続けている。

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「しかし、遠藤はすぐに自分の価値を証明した。短い定着期間を経て、彼はリバプールの中盤に欠かせない存在となったのだ。彼の重要性は、アジアカップで日本代表としてプレーするために招集された際に提起された懸念によって強調された。チームで唯一、ベテランの守備的MFのスペシャリストであるにもかかわらず、エンドウのパフォーマンスは一貫して印象的だった」

記事は「エンドウが他と選手と違うのは、経験とゲームを読むインテリジェンスだ。彼はエリートボクサーのように試合に取り組み、対戦相手を注意深く分析し、90 分間で自分の役割がどのように展開するかを予測する。彼の仕事量とチームのために犠牲を払う意欲は称賛に値するが、それらは彼がリバプールにもたらしたもののほんの表面に過ぎない」と絶賛している。

「エンドウは夏に加入した3人の仲間と、カーティス・ジョーンズとハーベイ・エリオットというリバプールで最も安定したパフォーマンスを発揮する2人との競争に直面しているが、チームがプレミアリーグのタイトルを獲得するために勝利が必要なとき、あるいは重要なヨーロッパリーグ決勝で彼を外すことを想像するのは難しい」
『G3 Football』は「リバプールは、爆発的に活躍する若い選手を獲得するのが一般的で、エンドウと契約するという決断は、当初は懐疑的な見方もされた。しかし、エンドウは慣例から逸脱することが成功につながる可能性があると示した。代表チームのリーダーとして、そして長年の経験を積んだ彼は、ロッカールームに切望されていたリーダーシップをもたらしたのだ」と賛辞を続けている。

「エンドウの成功は、クラブの几帳面なアプローチと、契約に寄せている信頼の証である。エンドウを取り巻く疑惑はほとんど消え去り、ファンの彼への愛着はキャッチーな新曲からも明らかだ」

そして、「おそらく、ボールを蹴る前にサインを判断するのをやめて、専門家に仕事を任せる時期が来たのかもしれない」とし、こう締め括っている。

「エンドウとリバプールの躍進は、時には最も予期せぬ契約が最大の影響を与える可能性があることを思い出させてくれる。ピッチ内外での貢献により、エンドウはリバプールの移籍戦略に革命をもたらし、チームの成功における地位を確固たるものにしたのだ」

知名度がなくても、30歳でも、メガクラブで中心選手になりうる。遠藤の獲得はまさにリバプールの移籍史に残る成功となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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