円谷フィールズHDがソフィアを子会社化、傘下のエース電研も

円谷フィールズホールディングスは3月25日、遊技機メーカーのソフィアの株式を取得し、子会社化することを発表した。議決権所有割合の51%にあたる18,400株を31億62百万円で取得する。

ソフィアは、1951年創業の遊技機メーカー。“NISHIJIN(西陣)”ブランドで親しまれ、1990年代のCR機普及を加速させた大ヒット機「CR花満開」をはじめ、ファンの心を掴む数々のヒット機を世に生み出すなど、遊技機業界の繁栄に貢献を続けてきた企業だ。

ここ10年余は、矢継ぎ早な規則改正、コロナ禍、新たな遊技システムの台頭などで激しく変動した遊技機業界にあって、ソフィアはグループの未来に向けて選択と集中によるグループ構造改革を推し進めてきた。しかし2023年3月には、パチンコ市場の縮小、新型コロナ感染拡大などにより、市場環境はさらに厳しくなる状況にあるとして、西陣の事業を終了し廃業。製品修理メンテナンスはソフィアが、補給部品等はエース電研が行っていた。

現在のソフィアは、パチンコホール向けの島設備(補給装置・設備機器)の設置・施工を主要業務に長年トップシェアを有しているエース電研、プラスチック成型及び組み立てを担うアサヒ、電子部品・機器製造のエス・イー・エルの子会社3社を有している。

ソフィアが改革を進める中で、円谷フィールズHDはソフィアから将来を見据えての協業に関する打診を受け、両社で最善策を見出すべく協議を続けてきた。

円谷フィールズHDは、「遊技機業界は現在、スマート遊技機の導入促進により島設備と遊技機の自由な空間設計が可能となってきた一方、さらに多様化する余暇において、パチンコホールは豊かな地域社会の形成に貢献するために、大きな変革を求められている」とした上で、「全てのレジャーの中で、パチンコが最高のサービスをもたらすレジャーへと昇華するためには遊技空間のイノベーションが必要と考えており、島設備提供のトップ企業であるエース電研を含むソフィアグループとの協業は、大きなシナジー効果をもたらす」と判断し、株式取得を決めた。今後、ソフィアグループとの関係強化と経営資源の最適化を図っていくという。

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