「尊富士」新入幕で優勝 鳥取城北高校相撲部の恩師「弱音を吐いたことがない、痛いと言わない」けがに苦しんだ高校時代

千秋楽を迎えた大相撲春場所で、鳥取城北高校出身の尊富士が、新入幕で優勝という110年ぶりの快挙を成し遂げました。後輩たちも祝福、母校は歓喜につつまれています。

23日の取り組みで右足を負傷し、けがを押して千秋楽に臨んだ尊富士。新入幕場所での優勝は、1914年5月場所の両国以来、110年ぶりの快挙。そして、初土俵から所要10場所目での初優勝は、「史上最速」です。

この偉業に鳥取城北高校の後輩たちは…。

鳥取城北高校男子相撲部 藤村隆三郎 主将
「(みんなでテレビで観戦して)勝った瞬間にワーと盛り上がって、みんなで拍手したりした」

新3年生の三橋条ノ真選手は、尊富士と同じ青森県出身。
同じ相撲クラブに所属していて、憧れの先輩を追って鳥取に来ました。

鳥取城北高校男子相撲部 三橋条ノ真 選手
「(尊富士は)努力する人で、人よりも何倍も稽古する人です。自分も同じく強くなって頑張っていこうと思って城北に入りました」

相撲部の石浦外喜義総監督は、けがに苦しんだ高校時代の彼をこう振り返ります。

鳥取城北高校 石浦外喜義 校長(男子相撲部総監督)
「弱音を吐いたことがないです、痛いと言わないので。(2016年の鳥取インターハイ団体優勝では)記録を塗り替え記録を作りました、彼が2年生の時に」

敢闘賞と技能賞、殊勲賞の"トリプル受賞"となった尊富士。母校の声援も受け、今後の活躍に期待です。

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