書類運びロボットにお任せ 大分県庁で実証実験

書類などを積み、自動でエレベーターに乗り込む搬送ロボット「WILL(ウィル)」=25日午後、大分県庁

 大分県は25日、自動でエレベーターに乗り込み、荷物を運べるロボットを使った書類運搬の実証実験を、庁舎内で行った。タッチパネルや顔認証機能を備え、高齢者や障害者も容易に操作できる。搬送業務を省人化しつつ、労働力不足の対応につなげる狙いだ。

 ロボットは大分市の企業が開発した「WILL(ウィル)」(高さ1.1m、幅45cm、奥行き56cm)。前面がドアになっており、内部に荷物を入れることができる。人工知能カメラで周囲を確認しながら安全に走行できる。

 25日の実験では、1階で約10キロの書類などを積み込まれた後、十数分で7階まで移動。職員が顔認証でドアの施錠を解き、荷物を降ろした。

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