「ロケッツはどうでもいい」ウォリアーズのプレーイン圏外転落危機にグリーンが“強がり”?カリーは「誰も白旗を振るつもりはない」<DUNKSHOOT>

現地時間3月24日(日本時間25日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは敵地ターゲット・センターで行なわれたミネソタ・ティンバーウルブズとの試合に110-114で敗れた。

これでチームは2連敗となり、今季成績はウエスタン・カンファレンス10位の36勝34敗(勝率51.4%)。残りは12試合、9位のロサンゼルス・レイカーズとは2.5ゲーム差、さらに6位のフェニックス・サンズとのゲーム差は5.5まで拡大しており、プレーオフへのストレートインは絶望的になったと言わざるを得ない。

ただ、現状のウォリアーズは上よりも下を見るべきだろう。なぜなら、11位のヒューストン・ロケッツが現在8連勝中で、ゲーム差はわずか1.0。約2週間で5.5ゲーム差も縮められており、このままではプレーイン圏外へ転落する可能性すらあるからだ。

しかしながら、ドレイモンド・グリーンはロケッツの突き上げを一切気にしていない様子。ウルブズ戦後の会見で「彼らの躍進についてどう思うか」と問われたグリーンは、質問を遮るようにして「ロケッツのことなんてどうでもいい」と吐き捨てた。
これがグリーンの強がりなのか、それとも本当に気にしていないのかはわからない。ただ、今のウォリアーズのチーム状況が芳しくないのは事実で、エースのステフィン・カリーは同じく試合後の会見でこう危機感を募らせている。

「すべての試合が重要だ。僕たちは少しずつ、順位のもう一方(下位)に近づいている。(だけど)誰も白旗を振るつもりはない。もし(自分の)出場時間を増やすというのなら、その準備はできているよ」

シーズンも佳境を迎え、フル回転する意思を示したカリーだが、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、3月14日に36歳を迎えたばかりのエースに無理をさせるつもりはないようだ。

「ステフに頼り切りにはできない。我々はこの15年間、フランチャイズの重責を彼に背負わせてきた。彼のプレータイムが32分ではなく30分になることが勝敗を分けるのであれば、私はまったく賛同できないね」

はたしてウォリアーズはロケッツを振り切り、プレーイン出場、そしてプレーオフへ望みをつなぐことができるのか。シーズン最終盤、2022年の王者は正念場を迎えている。

構成●ダンクシュート編集部

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