裁判記録廃棄、再開は秋以降 第三者委、委員長に高橋氏

初会合に臨む第三者委の委員ら。左は委員長に選出された法政大法学部の高橋滋教授=25日午後、最高裁

 1997年の神戸連続児童殺傷事件など重大少年事件の記録が各地の裁判所で永久保存とされず廃棄された問題で、再発防止に向けた有識者の第三者委員会「記録の保存の在り方に関する委員会」が25日、初会合を最高裁で開催した。非公開の会合後、最高裁側は問題発覚後に各裁判所で停止している記録廃棄の再開時期が今秋以降になるとの見通しを明らかにした。

 最高裁によると、委員6人の互選により法政大法学部の高橋滋教授が委員長に選出された。今後は会合ごとに議事の概要を簡潔にまとめた要旨を作成し、裁判所のウェブサイトで公表することも決まった。次回会合は秋以降に開催する予定。

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