“ビール”を飲んで“検問突破”する運転手も 「飲酒運転」の取り締まり最前線をカメラが密着

飲酒運転を警戒

新年度を前に転勤などの歓送迎会も多くなる時期ですが、それにあわせて増える恐れがあるのが「飲酒運転」です。この飲酒運転、愛知県内ではコロナ禍が明けた2023年から増加傾向が続き、愛知県警も警戒を強めています。取り締まりの最前線を取材しました。

飲酒検問

名古屋市中区、栄。コロナ禍が明け、かつての活気が戻ってきました。夜ともなれば、ネオンに誘われた人々でにぎわいます。そんな喧噪のすぐ近く、東新町北交差点では大規模な飲酒検問をしていました。

第一交通機動隊:
「第一交通機動隊ですが、飲酒検問の取り締まりをしていまして、ここ(アルコール検知器)に向かってフーって息をお願いします」

2023年、県内では飲酒運転による人身事故が増加しています。

検問を突破した暴走ドライバー

検問を突破した1台の車

午前4時に事件は起きました。

検問中の警察官のすぐ脇を1台が突破。猛スピードで逃走します。すぐさま第一交通機動隊が追跡を開始しました。取材班もその後を追うと、車はあっけなく確保されていました。逃げた理由は飲酒運転です。

アルコール濃度0.25ミリグラム以上は一発免許取り消し

基準値を大きく超える

すぐに検査をすると、結果はもちろんアウト。アルコール基準値を大幅に超えていました。0.25ミリグラム以上は一発免許取り消しです。

第一交通機動隊:
「今日、お酒を飲んだ理由を教えてほしい。飲み会とか?」

運転手:
「そうですね」

第一交通機動隊:
「どれぐらい飲みましたか?」

運転手:
「10杯ぐらいですね。中ジョッキ10杯ぐらい」

「近いからいいかなって」と運転手

第一交通機動隊:
「当然アルコールが残っていたことは分かっていたし、そのまま運転したらどうなるのか、というのは分かっていたよね? けど運転しちゃった?」

運転手:
「近いからいいかなって……」

第一交通機動隊:
「事故しないとか捕まらないと思っていた?」

運転手:
「もう二度としません」

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