「心の救済を」能登半島地震犠牲者を悼む 善光寺信仰の原点 江戸時代に民衆の救済に尽くした「等順大僧正」の命日に

善光寺で能登半島地震の犠牲者を悼む法要

能登半島地震からまもなく3カ月。長野市の善光寺で犠牲者を悼む法要が営まれました。25日は信仰の原点に立ち返る節目の日です。

お経を唱えたのは、大勧進の栢木寛照貫主と僧侶たち。能登半島地震の犠牲者を追悼し、被災地の復興を祈りました。

善光寺大勧進・栢木寛照貫主:
「自然災害に対する思いを深めて、善光寺が先頭に立って人々の心の救済をしていきたい」

栢木貫主が込めた思いー。

25日は江戸時代に民衆の救済に尽くし善光寺の生き如来とされた「等順大僧正」の命日です。

「等順大僧正」は、1783年によそ1500人が亡くなった「浅間山大噴火」と続く「天明の大飢饉」で、被災者に寄り添い供養や物資調達に奔走しました。

善光寺信仰に欠かせない「民衆救済」。法要の後は栢木貫主も参道に立ち、托鉢が行われました。

托鉢は全額、被災地へ送られるということです。

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