絢爛飾り一堂に 県内で五月人形商戦本格化 政宗や家康の飾りが人気

勇壮なよろい飾りに見入る来店客=25日午後0時5分、宇都宮市大曽4丁目

 5月の端午の節句を前に、栃木県内の専門店などで五月人形の商戦が本格化している。

 1693年創業の老舗人形店「鈴為(すずため)」の大曽店(宇都宮市大曽4丁目)は今月上旬以降、勇壮なよろい飾りやかぶとなど約300点を店内にずらりと展示。25日は孫の初節句のために来店した客たちが、さまざまな商品に見入っていた。

 鈴木雄一(すずきゆういち)社長(55)によると、戦国武将のうち伊達政宗(だてまさむね)、徳川家康(とくがわいえやす)の飾り物の人気が特に高い。小ぶりな商品や、白木のモダンなデザインも好まれている。

 鈴木社長は「端午の節句は長い歴史の中で少しずつ形を変えながら親しまれてきた。今後もお客さまの声に耳を傾け、伝統をつないでいきたい」と話している。

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