空き家に放火、元朝日新聞大津総局契約社員が起訴内容を否認

大津地裁

 空き家に放火したなどとして、非現住建造物等放火と窃盗の罪に問われた元朝日新聞契約スタッフの女の被告(57)の初公判が25日、大津地裁(畑山靖裁判長)であり、被告は起訴内容を否認した。

 起訴状によると、被告は昨年7月25日、所有する空き家に放火して全焼させた。また同5月から8月にかけて、当時勤務していた朝日新聞大津総局の総局長名義のキャッシュカードで現金計43万円を引き出して盗んだ、としている。

 検察側は冒頭陳述で、空き家は火災共済を契約しており、火災後に共済金を請求したと指摘。窃盗については、業務の関係でカードを自由に使うことができたとした。弁護側は「放火以外の可能性がある」「(金を引き出す)正当な権限があったと誤信していて故意ではない」などとして無罪を主張した。

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