「凜とした姿とどんくささのギャップを楽しんで」 オットセイのお散歩タイム始まる 宮島水族館 広島

散歩にはぴったりの季節です。宮島水族館で、オットセイのお散歩パフォーマンスが始まりました。

廿日市市の宮島水族館で始まった、「オットセイのお散歩タイム」。

ふだん展示されいる水槽からライブプールの前までリズミカルに歩くのは、ウルグアイ出身で、推定5歳のメス・サクラです。

ごほうびは、アジやホッケなど4種類の魚の切り身。この日は初舞台ということで、サクラの嫌いな頭を取り除いて、特別においしく仕上げてもらいました。

もともとは野生だったサクラが宮島水族館に来たのは、2年半ほど前のこと。同じタイミングで来た同郷のカエデとともに宮島水族館にとって初めてのオットセイとしてやってきました。

警戒心が強いので、飼育員の安藤さんが専属で担当してきました。水槽の外での動きは、半年かけて練習してきたそうで、この日の出来には、安藤さんは「感無量」だということです。

宮島水族館 海獣担当 安藤宗一朗 学芸員
「ホッとしています。練習の時よりも実はきょうが一番よくて、なのでぼく自身も驚いているというか…」

やがては、観客が参加するパフォーマンスもできるようにしたいそうです。

Q.見所は?
宮島水族館 海獣担当 安藤宗一朗 学芸員
「彼女自身をぼくは世界一美しいオットセイだと思っているので、彼女の凜とした姿、あとはそれには似つかわしくないどんくささというか…。そのギャップがぼくは一番大好きなので、そこを見ていただきたいなと思っています」

観客は…
「クルクル回って歩くところが大好きだった」
「華奢な身体なのに、がんばって手を上げて、手を振っているのが、応援したくなりました」
「ちょっと手が上がらないところもかわいくて、でも最後はちゃんと上げてくれて、お兄さんとのコンビネーションが楽しくてかわいかったです」

サクラのお散歩タイムは、25日から平日は毎日、行われます。

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