浅野ゆう子、新作舞台は「今までにないほど さわやかなお役」

NHKの情報番組『あさイチ』でもおなじみの漫才師・博多華丸が主演を務める舞台『新生!熱血ブラバン少女。』。2014年初演の作品をパワーアップして再演する舞台に、校長役で出演する浅野ゆう子が、大阪市内でおこなわれた取材会で意気込みを語った。

新作舞台『新生!熱血ブラバン少女。』に出演する女優・浅野ゆう子(写真/高村直希)

■ 博多華丸は「もともと注目していた芸人さん」

福岡の劇場「博多座」(福岡市博多区)の25周年記念公演として上演される本作は、タイトル通り女子校のブラスバンドをめぐる青春群像劇。かつては名門として名を馳せたものの、廃部の危機に陥ってしまった「西北女子学園」の吹奏楽部。そこに華丸扮する熱血コーチが現れ、周囲の人々も巻き込みながら、クラブを復活させていく・・・という物語だ。

浅野は、主演の華丸について「もともと注目していた芸人さん」と告白し、その理由を「若くしてパーンと出たわけではなく、苦労を積み重ねて花開いて、NHKの司会というポジションをつかみ取った。それは並大抵の才能じゃないし、そのすごさを吸収したかったので、機会があればご一緒したいと思っていました」と語り、初共演への喜びを見せていた。

新作舞台『新生!熱血ブラバン少女。』に出演する女優・浅野ゆう子(写真/高村直希)

■ 「最近舞台では妖怪役が多かったのですが…」

浅野が演じるのは、吹奏楽部の廃部を推し進める学園長で、いわば敵役ポジション。「みんなに『なにくそ!』と思われる立場の人。私はヒール役が好きなので、華丸さんにも意地悪がしたいです(笑)」と、すでにノリノリな様子を見せつつも「でもこの作品に出てくる人は、みんないい人。最近舞台では妖怪役が多かったのですが、今までにないほどさわやかなお役です」と、あまり演じたことのない役どころへの期待を明かす。

新作舞台『新生!熱血ブラバン少女。』に出演する女優・浅野ゆう子(写真/高村直希)

本作の一番の見どころは、福岡の強豪校「精華女子高等学校」の現役吹奏楽部員たちが、生演奏を披露すること。高校野球が好きで、甲子園にもよく足を運ぶという浅野は「応援する吹奏楽部の演奏って素晴らしいですよね。特に(千葉県の)習志野高校が好きです」と、ブラスバンドとの思わぬ接点を明かすとともに「演奏シーンの迫力は、ちょっと普通の舞台にはない。おそらく彼女たちから毎日感動をもらうことになるし、一番ノリノリなのが私という可能性があります(笑)」と、茶目っ気を見せながらアピールした。

浅野と華丸以外には、紅ゆずる、鈴木梨央、星野真里、宇梶剛士などが出演。脚本はG2、演出は加納幸和(花組芝居)が務める。4月の福岡公演を経て、大阪は4月26~28日に「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)で上演。チケットはS席1万2500円ほか、現在発売中。

取材・文/吉永美和子 写真/高村直希

舞台『新生! 熱血ブラバン少女。』

期間:024年4月26日(金)~28日(日)
会場:新歌舞伎座(大阪市天王寺区上本町6-5-13)
料金:S席1万2500円、A席9000円、B席5000円

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