「大変重い、大きな決断をされた」二階元幹事長の不出馬表明 二階派所属の国会議員にも衝撃広がる=静岡

派閥の裏金事件をめぐり自民党の重鎮、二階元幹事長は3月25日、次の衆議院選挙に出馬しないことを表明しました。二階派に所属する静岡県内選出の国会議員にも衝撃が広がっています。

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<自民党 二階俊博元幹事長>
「私はこの際、自らの政治的責任を明らかにすべく、本日、岸田文雄自由民主党総裁に対し、次期衆議院選挙に出馬しないことを伝えました」

二階元幹事長は3月25日の会見で、派閥の裏金事件をめぐり「政治責任を明らかにするため」として不出馬を表明しました。また、二階氏は「派閥の元会計責任者と秘書が刑事処分を受けた責任は全て、監督責任者である私にある」と話しました。

二階氏をめぐっては、派閥の政治資金パーティーをめぐり3000万円を超える資金を収支報告書に記載しなかったことで、党が「処分のあり方」を検討していました。

二階氏の不出馬について、二階派に所属する静岡県内選出の国会議員は…。

<二階派 勝俣孝明衆議院議員>
「二階先生に関しては、責任ということで大変重い、大きな決断をされたんだなと率直に感じています。私自身の政治資金収支報告書は問題ありませんけれども、それぞれの議員がしっかりと説明責任を果たしていくことが大事だと思いますし、それに対しての責任を取ることが大事だと考えている」

また、同じく二階派の若林洋平参議院議員は、SBSの取材に対し「不出馬という決断は率直に寂しい気持ち。しかし、一連の事柄に対して処分云々の前に自らの政治責任を取られるということなので、その姿勢に対しては承知せざるを得ない」とコメントしています。

このほか、細野豪志衆議院議員を含め、二階派の静岡県内の国会議員に不記載はありませんでしたが、派閥を率いる二階氏の不出馬という事態に衝撃が広がっています。

一方、静岡県内では、安倍派の座長である塩谷立衆議院議員や派閥に所属する宮沢博行衆議院議員の不記載が発覚していて、党本部が安倍派幹部への重い処分を検討しています。

「選挙での非公認」という処分も取りざたされる状況に静岡県連の城内実会長は…。

<自民党静岡県連会長 城内実衆議院議員>
「党の執行部の判断と党紀委員会の結論をふまえて検討することになるのか、ならないのか、そこも含めてですね」

二階元幹事長の不出馬表明は、安倍派の処分にも影響が及ぶ可能性があり、党が決める処分のあり方が次の焦点となりそうです。

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