妊婦の体、まさに芸術作品。[妊婦のハッケン #13]

0歳の息子のお母さんをしています、わぐりです。「ハハのつぶやき」という子育てイラストをTwitterInstagramで描いています。
息子の妊娠中は、辛いこともありましたが、妊婦になってみないと経験できないことも多く、発見にあふれていました。妊娠は十人十色ですが、この連載では、私が妊娠中に発見して面白いなーと思ったことを、色々な切り口で伝えていけたらと思っています。

妊婦の体、まさに芸術作品。[妊婦のハッケン #13]

妊娠期間中は、お風呂の時に毎日、自分の体を観察するようになりました。お腹の形や大きさ、肌の荒れ具合、おヘソが出ているかどうかなど・・・。本当は自分の体なんて、あまり見たいものではないのですが。。
「急にお腹が出てきた!!」と感じる日があったり、「今日はあまり出てないな・・・」と感じる日があったりするのは、何故なんでしょう?お腹がどのように大きくなるかは、特に興味深く観察していました。

ある時は、よーく見ると左右非対称な膨らみに気づいて、「こっち側に赤ちゃんの背中があるのかも?!」と面白くなってしまって笑ったり。胎動が激しくなると(第12話参照)、お腹の外から胎動が見えたりして、気持ち悪くて面白かったです。

そんな小さな変化を見つけるたびに、面白くなってしまって、夫に「見て見てー!」と報告してはしゃいでいました。なにせ体のことなので、夫ぐらいしか報告する相手がいないのですが、夫は「ホントだね!」ぐらいしかリアクションしようがないのでした(笑)。

「こんな風にお腹が出てくるのか」とか、「ここには肉はつかないのね」とか、自分のお腹の変化を面白く観察していたら・・・自分の体のはずなのに、生命の作り出す不思議な形を観察しているような気分になってきて。いつのまにか、そこに造形美みたいなものを感じてしまいました。

ハッケンその13「妊婦の体、自分の体なのに、芸術作品ができていくようで面白かった。」

自分のお腹の中で赤ちゃんが大きくなるなんて、考えてみたら、すごいことですよね。臓器を押しのけて、お腹の皮や筋肉を伸ばして、お腹が大きくなっていく様は、生命の神秘そのもの。少し怖いけど、美しい。

私は学生時代、美術部で裸婦スケッチをよく描いていたので、その感覚で見ていたのかもしれませんが・・・自分の体なのに、まさに生命の神秘が作った芸術作品のように感じられて、とても不思議な気分だった、というハッケンです。

→これまでのお話はこちら

[わぐり]
2018年4月に息子を出産し、育休中の34歳。
「ハハのつぶやき」Twitter(@ninputweet)Instagram(@ninputweet)で、妊娠中から現在の育児中までのイラストを、ほぼ毎日更新しています。

※この記事は、過去にたまひよONLINEで公開されたものです。

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