猫をフニャゴロ♡な『甘えん坊』に育てる方法3選 もともとの猫の性格や性別によっては難しい場合も?

1.小さなころから抱っこに慣れさせる

猫を甘えん坊に育てるために、小さなころからたくさん触れて、抱っこにも慣れさせるようにしましょう。

猫はオトナになると、親や兄弟から離れてひとりで過ごし、他者から触られることに抵抗を持つようになります。

逆にできるだけ幼い頃から人に抱っこされる経験をすると、触れられることで愛情や安心を感じるようになり、結果的に人に甘えることを覚えて成長します。

もちろん、性格的に抱っこが嫌いな子はたくさんいますし、「背中を撫でるだけならOK」「膝に乗るだけならOK」とスキンシップにも条件付きな猫もいます。

猫の気持ちを優先して決して無理強いせず、日頃からふれあう時間をすこしでも多く持つことが甘えん坊に育てる秘訣です。

2.食事は人から与える(置き餌にしない)

猫の甘えん坊は、一般的に生存に関わる部分での信頼感が土台にあると考えられています。そのため、生存に関わる「食」は、できるときには人から与えることで一層の信頼感が築けるでしょう。

たとえば、自動販売機やビュッフェスタイルの食事と、夕食だけでも家族が作ってくれる食事では、どちらの料理に愛情を感じるでしょうか。

もし、365日ずっと決まった時間に自動で食事が出てきたり、ずっと置かれたりしているなら、それは空腹を満たすためのシステム化された食事のようです。

もちろん、仕事などで長時間不在にするため、やむを得ず自動給餌機などを使用している人もいるでしょう。

その場合は、1日に1回でも人が食事を与えることで、猫は飼い主に対する信頼や愛情を強く感じるようになります。

猫が飼い主を信頼するようになるほど、食事以外でも甘えてくれるようになるでしょう。

3.適度なおやつは愛情表現

総合栄養食のキャットフードをしっかり食べているなら、猫の栄養学的にはおやつを与える必要はありません。

しかし、適度なおやつは愛情表現にもなります。あげる飼い主の方も楽しいですよね。

習慣的におやつを与えることは、あまり推奨しませんが、前述したように抱っこしたときや膝に乗ったときなどにおやつを与えるのは、甘えん坊に育てるためにも効果的です。

特に留守番の多い猫には有効です。一緒に過ごせるときにおやつを与えれば、飼い主との関係を深めるのに役立ちます。

また、おやつを与えることで、猫が「行動」と「報酬」を結び付けやすくなるので、上手に使えば爪切りなどのケアもしやすくなって一石二鳥です。

猫の甘えん坊は信頼と安心の証

猫が人間に甘える行動は、「人慣れ」以上に信頼と安心の表れです。

自然界なら自分で狩りをして食料を得ますが、人に飼われている猫は、安全が保証された場所(人間の家)で暮らし、食料を確保する心配もありません。

そのため、食事を提供してくれる存在に対して依存することで、子猫のように甘えるようになるのです。

これは赤ちゃんの頃に母親の世話を受けた経験があるためで、人に対して鳴く行動もその一環といわれています。

また、一般的にオスとメスでは、オスの方が甘えん坊になる個体が多いようです。科学的根拠はないとされていますが、猫を飼っている多くの飼い主が実感しています。

オスは去勢すると攻撃性は緩和されますが、自分の所有物や縄張りへの執着は変わりません。その延長で、直接的な甘え行動に出やすいのかもしれません。

猫は、飼い主のそばで安心できてこそ、甘えることができるのです。

まとめ

甘えん坊の猫は本当にかわいいですよね。

今回紹介した方法は、猫を甘えん坊にするための信頼関係を結ぶために効果的です。

猫を飼育していけば、いつか投薬や保定など、猫が嫌がることをしなければならないときが来るかもしれません。

そのような場面では、信頼関係がとても重要です。信頼関係が築かれていないと、終わった後で猫が避けるようになったり、近づくと威嚇したりするようになる可能性もあります。

甘えん坊に育てる方法は、できるだけ早いうちから始めましょう。

嫌がらない程度に気長に続けることで、たとえ甘えてくれない猫であっても、心の密着度は必ず増すはずです。

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