U-23日本代表、アジア杯前最後の一戦を白星で飾る!…五輪出場国のウクライナに2発完勝

パリ・オリンピック出場を目指すU-23日本代表は25日、『北九州スタジアム』にてU-23ウクライナ代表との国際親善試合に臨んだ。

パリ・オリンピックの出場権がかかるAFC U-23アジアカップ2024へ向けた強化を進めているU-23日本代表。4月15日の同大会開幕に先立ち、今月はU-23マリ代表、U-23ウクライナ代表という既にパリ・オリンピック出場権を獲得したチームとの2連戦に臨む。22日に行われたマリ戦は、開始早々に平河悠が先制点を決めたものの、その後3ゴールを許して逆転負け。アジアカップ本大会前最後の試合となる今回のウクライナ戦で、2024年の初白星を目指す。

序盤からハイプレスを敢行した日本は、5分に前線でのボール奪取からチャンスを迎える。染野唯月が相手GKにプレッシャーをかけると、ルーズボールを藤田譲瑠チマが繋ぎ、最後は荒木遼太郎がボックス手前からシュート。これは枠の上に外れるも、その後も日本がボール保持率を高め、良い形で相手ゴールに迫っていく。14分にも右から仕掛けた荒木が強烈なシュートを放ったが、GKキリル・フェシュンのセーブに阻まれた。

押し気味に試合を進める日本は32分、敵陣中央右寄りの位置でFKを獲得すると、山田楓喜が左足で低い弾道のシュートを放つも、GKフェシュンが枠外へ弾き出す。その直後にはクロスのこぼれ球を拾った松木玖生、佐藤恵允が同じような形でフィニッシュに持ち込んだが、いずれも枠の上に外れた。対するウクライナは45分、後方から丁寧にパスを繋ぐと、オレクシー・シチがボックス右角付近から柔らかいボールをへ送る。これが直接ゴールへ向かうも、GK小久保玲央ブライアンが片手で枠外へ弾き出した。前半はこのままスコアレスで終了する。

後半開始早々の47分、左サイドの敵陣深くで佐藤が競り合いを制すと、パスを受けた荒木がカットインから右足を振り抜く。シュートは枠を捉えたものの、GKフェシュンの好セーブに阻まれる。その直後には連続して右CKのチャンスを得ると、荒木のキックにニアサイドの関根大輝が頭で合わせ、クロスバーに当たったボールを佐藤が押し込みネットを揺らした。日本がセットプレーから先制点を奪う。

リードを奪った日本は素早い攻守の切り替えで主導権を握り続け、ウクライナにチャンスを与えない。65分には右サイドのスローインを起点に細かくパスを繋ぐと、ボックス内に侵入した平河悠が至近距離からシュートを放つも、惜しくもDFのブロックに阻まれる。76分、佐藤が高い位置でボールを奪い、ボックス内へ走り込む細谷真大へスルーパスを送る。これはDFに阻まれるも、こぼれ球を拾った田中聡が左足の強烈なシュートをゴール右下隅に突き刺し、リードを2点に広げた。

その後、日本は選手を入れ替えながらも、終始ペースを握ったまま時計の針を進めていく。試合はこのまま2-0で終了し、日本がアジアカップ本大会前最後の一戦を白星で飾った。パリ・オリンピックの出場権がかかったアジアカップは4月15日に開幕。日本はグループステージで中国、UAE、韓国と対戦する。

【スコア】
U-23日本代表 2-0 U-23ウクライナ代表

【得点者】
1-0 48分 佐藤恵允(U-23日本代表)
2-0 76分 田中聡(U-23日本代表)

【スターティングメンバー】
U-23日本代表(4-1-2-3)
GK:小久保玲央ブライアン
DF:関根大輝、鈴木海音、馬場晴也、大畑歩夢(85分 内野貴史)
MF:藤田譲瑠チマ、松木玖生(78分 植中朝日)、荒木遼太郎(66分 田中聡)
FW:山田楓喜(HT 平河悠)、染野唯月(HT 細谷真大)、佐藤恵允(78分 小見洋太)

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