「匿名流動型犯罪グループの背景に暴力団」 神奈川県警で暴力団排除組織連絡協議会が総会

総会であいさつする県警の崎山刑事部長=横浜市中区の県警本部

 神奈川県地域暴力団排除組織連絡協議会の総会が25日、横浜市中区の県警本部で開かれた。暴力団排除に取り組む県内各地域の関係者や県警幹部ら約150人が参加し、暴力団追放への決意を新たにした。

 総会では、県警の崎山慶刑事部長が昨今の暴力団情勢について「匿名性の高い通信手段を活用し、緩やかな結びつきで特殊詐欺や強盗などを行う『匿名流動型犯罪グループ』の背景に暴力団の存在が見受けられる」と説明。

 県警では今春から特殊詐欺などの捜査を暴力団対策課で担い、組織犯罪対策を強化していくことを紹介し、「引き続き、官民一体で暴力団排除活動を強力に推進していきたい」と述べた。

 総会は安全な地域社会を実現しようと開催され、今年で32回目。同協議会の役員選任のほか、暴排意識高揚に向けた広報啓発活動の強化などを示した2024年度の活動方針を承認した。

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