アメリカのチップ事情、レストランで働く22歳男性が一晩で稼ぐ驚きの額とは…

こちら、アメリカ・インディアナ州に住むカイル・ジャザックさん(22)。

Instagram: @kyleazajac

高級ステーキハウスでサーバーとして働くカイルさんは、一晩で稼いだ驚愕のチップ額をTikTokで公開し、話題を呼んでいます。

Solstock / Getty Images

カイルさんは、動画内で「高級レストランで働いたほうがいい理由」をこう力説します。

「今夜、3卓のテーブルを担当した。それぞれの売り上げは350ドル(約5万3000円)、620ドル(約9万4000円)、800ドル(約12万円)。3卓の合計売り上げは、1800ドル(約27万円)だった。たった3卓でね」

カイルさんは、5時間のシフトで約363ドル、日本円で5万5000円 のチップを稼いだ、と続けました。

時給換算すると、72ドル(約1万円)。SNSには、さまざまな反応が寄せられています。

@kyleazajac / tiktok.com
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💬「稼いでいるサーバーだと、税金を引かれても月額150万円以上もらっている人もいるよ」

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💬「高級レストランで最高1300ドル(約20万円)のチップをもらったことがある。最高の日だった!」

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💬「ホテルのレストランで、週5日朝5時から正午まで働いている。1日のチップはだいたい300〜800ドル。もうやめられないよ」

その一方で、チップ制度による問題が起こっているのも現状です。

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アメリカでは、チップは給与の一部に含まれるため、お客さんからチップが支払われることを前提に、雇用主からの給与が決められる場合もあります。

アメリカ合衆国労働省 によると、チップ労働者の連邦最低賃金は時給2.13ドルです。

そのため、雇用者は法律で定められた最低賃金を適用せず、客からチップをもらうことを前提に、はるかに低い時給でチップ労働者を雇うことができます。

近年、賃金の一部を客に委ねるチップ制度を問題視 する声も上がっています。

BuzzFeedは、動画を投稿したカイルさんに話を聞きました🎤

Kyle Zajac

18歳からサービス業で働く、カイルさん。チップ制度には賛成だといいます。

「チップ制度を廃止し、レストランのオーナーによって一律の給料しか支払われなくなれば、給料は明らかに少なくなります。質の高いサーバーに出会うことも難しくなるでしょう」

サーバーとしてのキャリアを築くため、大学を中退したカイルさん。現在働く高級レストランでは、週30時間の労働時間でも、楽に年収1500万以上は稼ぐことができるといいます。

Kyle Zajac

「当時の私にとって、いちばん稼げる仕事がサーバーの仕事だったんです。しかし、この仕事は、お客様から『ただ注文を取る』だけではありません」

「サーバーに必要な忍耐力、私の性格にあっている仕事だったんです。すぐに、この仕事を楽しんでいる自分に気づきました」

「私の働くステーキハウスでは、お客さまもプロのサービスを求め、すばらしいサービスに対してはチップも惜しみません。今まで貰ったチップの最高額は、1200ドル(約18万円)でしたね」

「この仕事を通して、国内だけではなく、世界中のお客さまと繋がることができるのは、とてもやりがいがあります。意外な繋がりに驚くこともあります。私は学生ローンもないですし、自分の大好きな仕事ができて幸せです」

この記事は英語 から翻訳・編集しました。 翻訳:オリファント・ジャズミン

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