【今季注目の有望株②】「スプリング・ブレイクアウト」で言葉通りブレイクした注目選手

各球団がプロスペクト(若手有望株)を集めたチームで対戦するエキシビション・ゲーム「スプリング・ブレイクアウト」が行われ、多くの注目選手が実力を発揮した。なかでも3人の打者が1試合2本塁打を放ち、一際眩い輝きを放った。

MLBが今季からスタートさせた「スプリング・ブレイクアウト」は各チームの期待の若手の交流試合として行われ、プロスペクトの情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」のランキングに名を連ねる選手の多くが参加した。

日本時間3月15日から18日までに13試合が開催され、各チームの「将来の顔」が躍動したが、そのなかでも持ち前のパワーを存分に発揮した選手がいた。

ブルージェイズと対戦したヤンキースでは、2022年ドラフト1巡目(全体25位)で指名されたスペンサー・ジョーンズが出場。プロスペクト・ランキング全体84位のジョーンズは昨季マイナーA+級とAA級で合計117試合に出場し、16本塁打&43盗塁をマークするなどパワーとスピードが持ち味。

この日の試合でも持ち味を存分に発揮し、打球速度106.5マイル(約171.4キロ)で飛距離399フィート(約121.6メートル)、108.5マイル(約174.6キロ)で427フィート(約130.2メートル)の2本塁打を放ち、俊足を生かした内野安打もマークした。

フィリーズ戦に出場したタイガースのジェイス・ヤングは2022年ドラフト1巡目(全体12位)指名で入団し、昨季はマイナーA+級からスタートしてAA級に昇格。AA級では47試合に出場して打率.284、14本塁打、OPS.936の好成績を残した。

試合では、1点を先制された直後の1回裏に同点アーチを右中間に放つと、5回裏にも右中間に飛距離412フィート(約125.6メートル)の一発と合計2本のアーチを放ってチームの勝利に貢献した。

そして、左足首ねん挫の影響でツインズ戦に「3番・DH」で出場したのがレイズのゼイビアー・アイザックだ。アイザックも2022年ドラフト1巡目(全体29位)指名で入団。昨季はマイナーA級で90試合に出場して13本塁打、A+級昇格後は12試合で打率.408、6本塁打の猛打を見せた。

この日もアイザックは左足首の故障を感じさせないバッティングを見せ、3打数で2打席連続アーチを含む3安打4打点と存分にパワーをアピールした。

3選手は「スプリング・ブレイクアウト」のベストナインとして、1stチームの三塁手にヤング、外野手にジョーンズ、そして指名打者としてアイザックが選出された。注目されるゲームで存分にアピールできたこの3選手は、やはり「持っている」選手たちと言えるだろう。近い将来にメジャーデビューを果たすであろう彼らは、今後のチーム、いや「MLBの顔」を担っていく存在だ。彼らがメジャーの大舞台で活躍する日が今から待ちきれない。

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