米ボーイングのカルフーンCEO、退任へ 安全性の信頼揺らぐ中

[25日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは25日、デービッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)が2024年末に退任すると発表した。今年1月に米アラスカ航空が運航するボーイング製737MAX9の一部側壁が飛行中に吹き飛ぶ事故が起き、安全性への信頼が揺らいでいた。

ラリー・ケルナー会長が退任して後任にスティーブ・モレンコフ取締役が就き、スタン・ディール商用機部門CEOが退任して後任にステファニー・ポープ氏が就任する人事も公表した。

今回の報道後、ボーイングの株価は寄り付き前の時間外取引で2.8%上昇した。

カルフーン氏は2020年1月にCEOに就任。737MAXの2回にわたる墜落事故による経営危機や、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による新型ジェット機需要の低迷などを受けた経営立て直しの舵取りを託されていた。

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